会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

日野自、小型トラックに不正拡大 出荷停止で国内生産の6割に影響(ロイターより)

日野自、小型トラックに不正拡大 出荷停止で国内生産の6割に影響

日野自動車のデータ改ざん問題で、新たに小型エンジンでも不正行為が見つかったという記事。

「新たな不正は、今月3日から国土交通省が実施した実施した立ち入り検査で判明した。劣化耐久試験で排出ガスの測定回数が不足するなどしていた。小型エンジン「N04C(HC-SCR)」の2019年モデルが不正対象に含まれることから、同エンジンを積む「日野デュトロ」の出荷を停止する。」

これで「日野は大半の車種を販売できなくなり、国内生産台数の6割が出荷停止となる」とのことです。

親会社からは冷たく突き放されているようです。

「トヨタの長田准執行役員は、日野自の企業風土について言及し、「ここを直していかない限りどんないい器を作っても厳しい」と話した。日野自は独自の経営判断で商用車メーカーとしての拡大路線を続けてきたとし、「いい車を作るための子会社化ではなかった。連携していろいろやれたかと言われてもほとんどそういう関係ではない」とも述べた。」

日野自動車、小型トラックにも不正発覚。国内生産6割停止の状態に(Business Insider)

「今回新たに発覚した不正は、エンジンの認証取得に関する排ガスの測定試験における不正だ。

日野自動車によると、本来は複数の測定点ごとに2回以上の計測を実施した上で算出されたデータの提出が求められていたところ、各測定点で1回分の測定データをベースに算出した値を国に申請していたという。

なお、測定回数が規定に達していなかったものの、技術検証の結果、該当エンジンでは排出ガスの規制値を超過している可能性は薄く、現状ではリコールも考えていないという。」

会社のプレスリリース。

エンジン認証に関する追加の判明事項について(PDFファイル)

米国で集団訴訟を起こされたそうです。

米国における当社及び当社米国子会社に対する訴訟の提起に関するお知らせ(PDFファイル)

「本件訴訟の訴状によれば、原告らは、当社らに対して、損害賠償、懲罰的賠償、売買契約等の取消等を請求しております。本件訴訟の訴状においては、訴額が裁判管轄の基準額である 500 万米ドルを超える旨記載されていますが、原告らの具体的な請求金額は一切明らかにされておりません。」

「現時点では本件訴訟への応訴に伴う当社の業績への影響を合理的に算定することは困難です。」

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