企業会計基準委員会が、6月24日の委員会で「包括利益の表示に関する会計基準」の公表を委員全員の賛成により承認したという記事。ちなみに、公開草案の審議の際には、個別への導入を巡って反対意見があり、全員一致ではありませんでした。
「今回公表する基準では、包括利益の表示を「平成23年3月31日以後終了する連結会計年度の年度末に係る連結財務諸表から適用する」としている。上場企業の多くを占める3月期決算の企業は、2011年3月期から適用することになる。加えて、「平成22年9月30日以後に終了する連結会計年度の年度末に係る連結財務諸表から適用することができる」とする。
個別財務諸表に関しては適用時期を明記せず、「企業会計審議会で全般的な議論を進めており、基準公表から1年後をめどに判断する」旨を示している。非上場企業については「懸念を表明する意見が寄せられている」とし、「関係者が検討を進めており、本基準外で別途の対応を図ることもあり得る」としている。」
連単分離の可能性もあるということでしょうか。
当サイトの関連記事(公開草案のときのもの)
個別にも導入するかどうかという議論に関心が集まっていますが、私見では、基準の中身も少しおかしいのではないかと思います(この関連記事↑をご覧ください)。
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