りそなホールディングスの2007年3月期決算で、連結最終利益が前年同期比73・5%増の6648億円と過去最高となったという記事。
「将来の利益計上を前提に、払いすぎた税金の戻りを見込んで計上する繰延税金資産。りそなは、かつて業績不振を理由に監査法人からの指摘で、5年分の計上を1年分に減額することを余儀なくされ、国有化の引き金となった。
しかし、業績回復に伴い、07年3月期では他の大手行と同じ5年分の計上が復活。最終利益ベースで約2500億円の押し上げ効果があった。」
繰延税金資産をめぐる4年前のあの騒ぎは何だったのかと考えさせられます。もちろん、公的資金が入り資本が増強されたから、5年分の課税所得を確実に見込めるようになったという理屈をつけることはできますが、 納得できない部分も残ります。銀行の決算が好調なうちに、銀行監督上の自己資本比率の計算から繰延税金資産を除外することを考えるべきでしょう。
こういう本もありました。
りそなの会計士はなぜ死んだのか
山口 敦雄
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