「エフオーアイ」の粉飾決算事件をめぐり、公認会計士4人と監査役3人に対し、約2億2千万円の損害賠償を求める訴訟が提訴されたという記事。
「原告側は「不正な会計処理の兆候があったのに、確認調査を怠った」と主張。被告を会計士らに絞って訴えを起こした理由を「被害の迅速な救済を目指すため」と説明している。」
「訴えによると、エフ社は2009年3月期の売上高が実際は約3億円だったのに約118億円とする有価証券届出書を財務局に提出。粉飾発覚後の株価下落などで1万数千人の株主が計約166億円の被害を受けたという。」
別の株主からは経営陣や引受証券会社、東京証券取引所などに対する訴訟が起きています。今回は、もっぱら会計監査人と監査役をターゲットにした訴訟のようです。
この会社は、共同事務所形態で個人の会計士が監査をやっていました。大手監査法人なら、有名法律事務所に依頼して訴訟対策も十分できるでしょうし、仮に、敗訴したとしても払えない金額ではないでしょう。しかし、個人や中小監査法人の場合にはかなりの重荷となりそうです。
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ウェブで調べてみると以下の2つの原告グループがあるようです。今回報道された訴訟はエフオーアイ株主の会が提訴したものです。
エフオーアイ株主の会
「エフオーアイ社株主の会としては、既に提起されている訴訟の記録を十分吟味して、争点を絞り込み、被告を元監査役ら少数に限定することで、短期間に解決し、早期に損害金を回収することを目的としております。」(「ご挨拶」より)
エフオーアイ被害株主弁護団
こちらは別の粉飾事件の刑事裁判の記事↓
さいたま地裁、会計士の求刑延期 プロデュースの粉飾決算(東京新聞)
「××被告は所属していた監査法人から約5千万円を着服したとする業務上横領罪は認めたが、粉飾決算については「加担したつもりはない」と否認している。」
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