東証2部上場の「テークスグループ」の第三者割当増資をめぐり、内部情報をもとに同社株を売買したとして、同社の大株主で「実質的経営者」らがインサイダー取引容疑で逮捕されたという記事。
「刑事部の調べによると、河野容疑者らは2008年5月、テークスグループ(当時・東京衡機製造所)の経営拡大に向けて株式を新たに発行する第三者割当増資の決定に関与し、内部情報を入手。同9月1日の増資計画公表までに、同社株49万5千株を約4千万円で買い付けた。また、同社が同月19日に増資額の縮小を発表する前には、これまでの保有株と合わせて83万5千株を約1億1千万円で売った疑いがある。」
記事によるとこの実質的経営者は、「増資マフィア」と呼ばれていたそうです。「資金繰りに窮する上場企業に増資を持ちかけ、自らが大株主になったうえで経営にかかわり、その企業の株売買で利得を得る手法」を続けていたとされています。
インサイダー取引だけならまだしも、経営への影響力を行使して財務情報をゆがめる動機と機会もあるわけです。大株主がどういう人物、会社かにも要注意ということになります。
当社株式に関するインサイダー取引事件の報道について(PDFファイル)
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