「監査監督機関国際フォーラム(IFIAR)」の事務局が東京に開設されることを取り上げた記事。
「公認会計士や監査法人を監督する各国の行政機関がつくる国際組織「監査監督機関国際フォーラム(IFIAR=イフィアール)」の事務局が今年4月上旬、東京・大手町に開設される。あまり知られていない組織だが、今後、ボクシングのボディーブローのようなじわりとした影響力を持ってくるだろう。日本の企業会計制度は、2011年に発覚したオリンパスの損失隠し、一昨年の東芝の不正会計で国際的に大きく信頼を損ねているが、東京へのIFIAR事務局誘致は日本の「汚名返上」にとどまらず、将来、東京が「総本山」のような地位を得る可能性を秘めているかもしれない。」
誘致の裏話的な話も出てきますが、オリンピック誘致で、スポーツ振興のような目的があとからついてくるのと同じで、金融関係の国際機関が日本にないのは寂しい、何でもいいから誘致しようという目標が先にあって、あとから、監査の質が重要だと、つけたしで言っているようにも感じます。結果がよければそれでいいともいえるわけですが...。
今後の予定は...。
「4月に初めてできる事務局は、事務局長以下5人体制で、これまで以上にグローバル化に対応した監査のあり方について討議や研究を重ね、様々な報告書が出されるとみられる。例えば、昨年3月には、2015年版の「検査指摘事項調査報告書」を公表。各国の29機関が計98の監査法人(被監査会社は872社)を検査し、十分な証拠を入手しなかったことなどの指摘事項が1130にのぼったという。ここでIFIARは指摘のあった企業を4年間で25%減らすという目標を掲げた。今年4月に東京で事務所開きをした後、全体会合も開く予定で、監査状況について加盟各国による情報交換を可能にする覚書を結ぶ予定で、一定の目標数値を掲げるなど少しずつ活動領域を広げている。」
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