トランプ氏一族企業に有罪評決、脱税などすべての罪状で ニューヨーク州地裁
トランプ前米大統領一族の会社「トランプ・オーガナイゼーション」が脱税などの罪で起訴された事件で、全ての罪で有罪とする評決が下されたという記事。
どのような罪だったのか。
「トランプ・オーガナイゼーションは、幹部らが10年間以上にわたり、高級車や学費などの支払いに対する手当を受けることで、当局の目の届かない形で脱税をしていたとして有罪評決を受けた。
同社は約160万ドル(約2億2000万円)の罰金を科せられる可能性がある。今後、融資の確保や資金調達が困難になる可能性もある。」
「マンハッタン地区検察のアルヴィン・ブラッグ検事は6日、この事件は「強欲と不正行為に関するもの」だとし、評決を称賛した。
「トランプ・コーポレーションとトランプ・ペイロール・コーポレーションは13年間、上級幹部にぜいたくな特典や報酬を与えながら、その恩恵を税務当局から意図的に隠すという仕組みで(課税から)逃れていた」」
幹部の正規の報酬は抑えながら、そのうらで、さまざまな便益を与えていたということなのでしょう。
トランプ氏の反論。ワイセルバーグというのは、トランプ・オーガナイゼーションで長年財務のトップを務めていた人物です。
「トランプ氏は最新の声明で、トランプ・オーガナイゼーションがなぜワイセルバーグ被告の「個人的行為」である「個人の納税申告による税金詐欺」について起訴されなければならないのかと述べ、有罪評決を非難。
「この(税金絡みの)処理では、当時、評価も料金も高かった会計事務所と法律事務所に、私たちは信頼を寄せていた」とした。
トランプ氏はまた、「前代未聞の事件であり(中略)この国史上、最大の政治的魔女狩りが続いていることを示している」とし、ニューヨーク市はいまや「トランプ一族の一員として生活するには難しい場所」となったと付け加えた。」
評判も料金も高かったというこの会計事務所は、マザーのようです。大手ではありませんが、グローバル展開している事務所です。
当サイトの関連記事(マザーが、2011年~2022年までの財務諸表を支持できないとトランプ・オーガナイゼーションに伝えたという記事について)