三菱商事が明治大学を訴えたという記事。三菱商事が立て替えた土地取得費用約60億9000万円を払えというものです。
「訴状によると、明大は2009年9月に閉園した多摩テックの跡地にスポーツ施設を建てることを計画。11年1月、三菱商事が土地を購入して開発許可を取得し、明大が土地を買い取るとの合意書を交わした。」
三菱商事、明大に60億円支払い求め提訴 計画中断で(日経)
「訴状によると、明大は2009年9月に閉園した多摩テックの跡地にスポーツ施設を建てることを計画。11年1月、三菱商事が土地を購入して開発許可を取得し、明大が土地を買い取るとの合意書を交わした。
しかし、明大は13年9月に契約の解除を通知し、その後「当初の予定より大幅に計画が遅れ、工事代金も約50億円増えたため」と理由を説明。三菱商事は契約違反として、土地の購入代金などを明大に請求した。」
明治大学の学校法人会計では、このプロジェクトについてはどういう扱いになっていたのでしょうか。商社を介在させているというのは、そもそも、オフバランスで、リスク負担もあいまいなまま、プロジェクトを進めたかったのかもしれません。(もちろん、不動産開発に関するノウハウが必要だったという面もあるのでしょう。)
本学のスポーツパーク(仮称)事業計画について(2013年11月)(明治大学)(PDFファイル)
2013年に計画中止を発表しています。
多摩テック跡地の現在(2014年11月)
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個人のブログのようですが、比較的最近の現地の様子がわかります。
現地の掲示物の写真を見ると、(名目的には)明治大学と三菱商事の共同事業としてやっていたようです。とはいえ、プロジェクトの費用は三菱商事が立て替えていた(明治大学の会計ではオフバランスだった?)ということなのでしょう。
「明治大学スポーツパーク(仮称)」整備計画推進について(2011年3月)(明治大学)
大学の発表でも、三菱商事との共同事業だといっています。
「本学は、遊園地「多摩テック」跡地(東京都日野市,八王子市)および周辺を計画地とする「明治大学スポーツパーク(仮称)」整備計画について、三菱商事株式会社と共に推進するため、本年1月に本学、三菱商事株式会社間で整備計画推進に関する各種契約を締結致しました。」
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