会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

森ビルが優先株で1100億円調達

森ビルが優先株で1100億円調達

森ビル(非上場)が優先株を発行し、1100億円を資金調達するという記事。プロジェクト資金に充てるとのことです。

「資金調達は、額面1億円の優先株を発行する形で行う。同社が優先株を発行するのは初めて。引受先を自社で募集するほか、証券会社を通じて機関投資家に売り出す。」

会社のプレスリリース

これによると、優先株の配当率は平成25年7月までが、ユーロ円12ヶ月LIBOR+300bp、取得条項がついており、平成25年7月以降取締役会が定めた日に金銭を対価として取得可能となっています。負債に近い資本だといえます。

会計士的発想だと、借入であれば金利は損金になるのに、増資というかたちだと、配当は損金にはならず、税務的に不利ではないかと思われるのですが、自己資本比率の改善(産経記事によれば15%が23%程度になる)など、メリットもあるのでしょう。
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