大手会計事務所のKPMGが、およそ2年前に破産法適用を申請した米住宅金融会社ニュー・センチュリー・フィナンシャルをめぐり、10億ドルの賠償を求める訴訟を起こされたという記事。
「訴訟はKPMGインターナショナル[KPMG.UL]と米部門KPMGを相手取り起こされた。原告はニュー・センチュリーの債権者からなる信託。
訴状は、KPMGがニュー・センチュリーの「壊滅的な」問題の隠ぺいを助け「監査会社としての監督義務を履行しなかった」としている。」
本当にKPMGが義務を果たさなかったのかは、まったくわかりませんが、今後監査人をターゲットにしたこうした訴訟が増えることは予想されます。
実際に監査をやった米国のKPMGだけでなく、KPMGの国際組織もいっしょに訴訟の対象となっている点も注目されます。
KPMG sued for $1bn over New Century collapse
「The lawsuits allege that KPMG LLP assisted in and certified "materially misstated financial statements," and that KPMG's international parent failed in its watchdog role and is responsible for "the severely reckless and grossly negligent acts of its agent".」
「告訴では、KPMG LLP(米国の事務所)は重大な虚偽表示のある財務諸表に関与し、それに証明を与えたとされ、また、KPMGの国際組織は、監視役としての役割をはたさず、「そのメンバーの重大な任務懈怠」に対して責任を負っているとされている。」
「The lawsuits cite emails which allegedly show specialists within KPMG had tried to point out errors in the company's financial statements but were silenced by the KPMG partner in charge of the audits. The lawsuit alleges this was "to protect KPMG's business relationship with, and fees from, New Century".」
「この告訴では、KPMG内の専門家が会社の財務諸表におけるエラーを指摘しようとしたが、監査の責任者であるパートナーに口止めされたことを示しているとされる電子メールに言及している。これは、New Century社との取引関係と同社からの報酬をKPMGが守るためであったとされている。」
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