アバクロンビー・アンド・フィッチを提訴、元CEOによる性的人身売買の「資金源」だったと原告
アパレル大手アバクロンビー・アンド・フィッチの元CEOの性的人身売買に資金を提供していたとして、同社が訴えられたという記事。
「アパレル大手アバクロンビー・アンド・フィッチが27日、米ニューヨーク州で訴えられた。マイク・ジェフリーズ元最高経営責任者(CEO)の性的人身売買に資金を提供していた疑いが持たれている。...
ニューヨーク州南部地区の連邦地方裁判所に提訴した原告側は、同社がジェフリーズ氏に対し、同氏による「犯罪事業」を可能にするリソースを「自由に使わせていた」と主張している。」
「被害を主張する数人の代理人を務めているブラッド・エドワーズ弁護士は、「この訴訟と、名乗り出た勇敢な男性たちのおかげで、アバクロンビーは、何十人もの若者の人生を破壊した、数々の容認できない行動と不作為について、答えを出さなければならなくなるだろう」と述べた。」
ひどい事件ですが、日本のジャニーズ問題の方が、被害者が少年であること、被害の規模、行為が行われていた期間の長さ、会社の業務との関わりの深さなどの点で、より重大であると思われます。
英BBCの調査報道で明らかになった問題だそうです。
アバクロンビー・アンド・フィッチの元CEO、多数の男性を性的搾取か=BBC調査報道(BBC)
「米アパレル大手アバクロンビー・アンド・フィッチの元最高経営責任者(CEO)と、そのイギリス人パートナーが、世界各地でセックスイベントを開催し、複数の男性を搾取していた疑惑が浮上した。
BBCの調査報道番組「パノラマ」の取材で、マイク・ジェフリーズ氏(79)とマシュー・スミス氏(60)が仲介人を使い、組織的なネットワークを通じて主催するイベントのために、若い男性を見つけてはイベントに送り込んでいたことがわかった。」
男性数十人が米アバクロに集団代表訴訟 前CEOの性加害を訴え(CNN)
「原告側はアバクロについても、ジェフリーズ、スミス両氏の性加害を認識しており、ジェフリーズ氏が被害者に支払う目的で会社関連の口座から自由に引き出していた金額を見て見ぬふりをしていたと主張。ジェフリーズ、スミスの両氏による性加害が原因で原告が体のけがや精神的苦痛を負った責任は会社にもあるとしている。
「アバクロンビーは、性取引ベンチャーの副産物として恩恵を受け、自分たちのブランドイメージ宣伝のために男性モデルを採用できていた。同時にジェフリーズ氏の満足感や生産性は保たれ、同社のイメージを刷新させて10億ドル業界へのリーダーへと転換させることができた」と訴状では述べている。
人権デューデリ上、日本の会社も、同社との取引(商品の販売、広告制作・掲載など)があれば、見直す必要があるのでは。