自浄作用が働く日はいつ来るのか
東芝が不正会計当時のCFOを、財務顧問として迎えているという記事。
「前田氏は財務畑を歩んできた。2008年6月に財務部長、2013年6月に執行役常務、2014年6月に取締役・代表執行役専務に就任した。今年8月31日に不正会計の責任をとって辞任した。
第三者委員会の報告書によれば、東芝では2008年度以降不正会計が続いていた。前田氏は東芝が不正な利益かさ上げを実行していた期間に、財務部門の中枢にいたことになる。
同報告書によれば、前田氏は今回問題となった工事進行基準案件を認識していながら適切な指導をしていなかったほか、パソコン事業における「バイセル取引」と呼ばれる案件についても「会計処理は適正になされていた」と報告していた。」
「財務顧問の任期は当面1年という。契約更新するかについては「現時点では明確には答えられない」(同)、報酬についても「お答えできない」(同)とのことだった。」
財務部門が主導して粉飾を行っていたオリンパスと違って、東芝の場合は、現場がチャレンジし工夫して報告してきた粉飾数値を容認してきただけともいえますが、それでも責任はかなり重いといえます。監査人にもいい加減な説明をしてきたのでしょう。
こういう人物が残留して社内に影響力を行使しているかもしれない状況で、正しい決算ができるものなのでしょうか。
最近の「不正経理」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事