科学雑誌「Newton(ニュートン)」を発行する会社の元代表取締役と子会社の管理部長が、出資法違反(預かり金の禁止)の疑いで逮捕されたという記事。
「発表によると、2人は2015年2月~16年3月、同誌の定期購読者の70代男性3人から、元本と年5%の利息の支払いなどを約束し、4回にわたって同社の口座に現金計1200万円を振り込ませ、不正に預かった疑いがある。タブレット端末で使用する小中学生向けの理科用教材の開発資金と説明していたという。
県警によると、15年7月、山口市に住む定期購読者の40代女性が銀行で振り込もうとしていたところ、行員から「多額の振り込みをしている人がいる。詐欺ではないか」と通報があり、その後の捜査で今回の事件が発覚した。
県警は14年12月~16年3月に43都道府県の266人から出資金として約7億円を集めたとみており、出資金の多くは会社の運転資金に使われたという。」
逮捕された2人は容疑を否認しているそうです。
会社からプレスリリースが出ています。
当社前社長の逮捕について(ニュートンプレス)
会社の説明によれば、一応返すつもりはあるようです。
「当社は、今般、債権者の皆様に対する借入金元本及び利息の返済を一時停止させて頂いておりましたが、昨年 12 月より、外部の弁護士及び公認会計士の協力の下で、事実・法律関係の調査、並びに当社の経営改善計画及び債権者の皆様に対する返済計画の策定を進め、本年 1 月末に金融機関を対象とするバンクミーティングを、本年 2 月に株主総会をそれぞれ開催し、関係者の皆様にご説明してまいりました。
また、当社は、昨日、個人の債権者の方全員に対し、当社の返済計画は、5 年間余にわたるものの元金全額及び一定の利息をお支払いする計画である旨を記載した上で、詳細は全国 7 か所で開催する説明会の場でご説明したい旨のご案内を発送させて頂いたばかりでした。」
科学雑誌「Newton」出版社元社長を逮捕 出資法違反容疑(NHK)
「「Newton」は、日本の科学雑誌の草分けとして、元東京大学教授の竹内均さんを初代編集長に迎え、昭和56年に教育社から創刊されました。アメリカの科学雑誌にならい、イラストや写真を多く使って最先端の科学をかみ砕いて伝えるスタイルが多くのファンの心をつかみ、科学雑誌ブームの先駆けとなりました。」
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