会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

サンリオ、売上時期操作の疑い 特別調査委設置(日経より)

サンリオ、売上時期操作の疑い 特別調査委設置

サンリオが、ライセンス事業で売上の計上時期を操作していた疑いがあるという記事。

「本来計上すべき月ではなく、月次の売上予算に合わせるために任意の月にずらした可能性がある。」

「同社によると売り上げの証拠になる書面に日付を記載せず、任意の月に事後的に記載していた可能性があるという。」

「操作が疑われる取引の規模は現時点で最大1億円強とみている。」

サンリオといえば、知財で稼いでいそうなイメージがありますが、今回の不正の対象額は、たいしたことはなかったようです。

会社からプレスリリースが出ています。売上の先送りのようです。

特別調査委員会の設置に関するお知らせ(PDFファイル)

「当年1月16日、当社ライセンス事業において特定の取引先管理担当者より、売上の未計上金額がある旨、部内会議にて報告があり、期をまたいで未計上となっている売上がある可能性を認識し、同部内において事実関係の確認を行っておりました。

その後も同部内において確認作業を継続しておりましたが、作業が難航し、事実関係の完全な確認には至らないものの、本件が実際に行われた可能性が高いとして、1月24日にライセンス営業本部の管掌取締役に報告が行われ、速やかに当社コンプライアンス委員会委員長に報告が行われました。

本件の初期的な疑義の内容として、売上計上の証跡となる定型書面において、あらかじめ日付を未記載とし、本来あるべき月に売上計上せず、任意の月に事後的に日付を記載することで別の月に売上計上を行うといった、当社の内部統制を逸脱した行為の可能性が確認されました。取引先毎に設定された月次の売上予算と整合させる意図があった可能性がありますが、その点も含めて現在調査中となります。また、明らかになった情報からは当社の全体の売上から判断して大きく影響するものではないとの推定がなされますが、本件の対象となる期間や、対象となる取引の特定に至らず、本件の影響規模に関して合理的な算定ができない状況となっておりました。なお、操作した取引は最大で100百万円強と想定します。」

特別調査委員会にはデロイトトーマツが参加するようです。弁護士もDT弁護士法人です。

デロイトトーマツとしては、法務面も含めて、まとめて面倒を見ようということでしょうか。

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