会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

元執行役員「解雇無効」訴訟 スルガ銀行争う姿勢 東京地裁(静岡新聞より)

元執行役員「解雇無効」訴訟 スルガ銀行争う姿勢 東京地裁

スルガ銀行の不正融資事件で、不正を主導したとされて懲戒解雇された執行役員が、銀行を訴えている裁判の記事。解雇不当として、地位確認や未払い給与など計約2400万円の支払いを求めているそうです。

「訴状によると、営業部門を率いてきた麻生氏は2018年11月27日に懲戒解雇処分を受けた。原告側は、不正融資の主原因を「経営企画・審査部門による暴走」として、責任を営業部門に転嫁していると説明。個人向け収益不動産ローンが内在する危険性を麻生氏は指摘してきたとし、処分理由がないと訴えている。懲戒解雇に際し「十分な反論機会を与えられず、再度の要請もほごにされた」と手続き上の不相当も主張している。」

いわゆるトカゲのしっぽ切りだったのでしょうか。

日産ゴーン事件もそうですが、反論の機会が与えられなかったとすれば、手続の適正性が疑われます。

こちらも罪を着せられた人物の反撃です。

獄中手記百枚…懲役14年判決受けた佐川印刷元取締役が最後の訴え(現代ビジネス)

「手記は、こう始まる。

<平成18年(06年)に木下(宗昭・佐川印刷)会長から「自由に使えるお金はないのか。他社では、使途不明金とかあるぞ。何か考えてくれ」と、指示を受けました。

私は、今まで会長の要望に対し、できないとか無理などの返事をしたことは一度もなく、大変気の進まない相続対策までも手伝いましたし、会長の依頼を最優先して対応してきました>

このように背景事情を説明したうえで、木下会長の了解を得た「投資」であるとし、投資の失敗については<佐川印刷株式会社と(子会社の)エスピータック株式会社に多大なるご迷惑をおかけしました。大変、申し訳ありません>と、反省のうえで、事件について総括する。

<(木下会長は)権限を前面的かつ包括的に私に委任しており、私において、その権限に基づき、資金を運用したことになりますから、「私が資金を不正に流用した」などと言えないのは明らかです>

無罪主張である。」
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