スルガ銀行が、2018年4~9月期の連結最終損益を訂正したという記事。すごく大きいというほどの訂正ではありませんが、訂正により赤字額が1千億円を超えてしまったようです。
「従来発表していた赤字額985億円は1007億円だった。シェアハウス向けの融資などにからみ、グループ企業の引当金を連結で計算する過程で誤りがあったため。融資の焦げ付きに備えた貸倒引当金を追加で計上した。」
決算情報(スルガ銀行)
連結仕訳のところで間違っていたようです。
「シェアハウス関連融資に係るお客さまが、連結子会社の債務保証付き無担保ローン等をご利用の場合、当社の個別決算においては、債務者単位のキャッシュ・フロー見積もり法等に基づき貸倒引当金を計上し、連結子会社の個別決算では個別債権の貸倒実績率に基づき債務保証損失引当金を計上しております。今回の訂正は、四半期報告書の提出にあたり検証をする中で、連結子会社が計上した債務保証損失引当金を、当社の引当方法に補正し、連結ベースの貸倒引当金を計上する過程における誤謬が判明したことによるものです。 」
(「「2019年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部訂正について」より)
従業員不正も発覚しています。ただし私的流用のためではなさそうです。
預金7500万円詐取疑い 元スルガ銀行員逮捕、静岡(日経)
「スルガ銀や沼津署によると、×××容疑者は当時、本店営業部の融資係で法人向け融資の渉外役を担当。スルガ銀は、×××容疑者が個人顧客3人の定期預金計約1億6500万円を不正に解約し、大半を別の個人や企業への融資金に充てたとして、8月に懲戒解雇処分とし、県警に刑事告訴していた。
スルガ銀によると、今年6月、取引内容に関する書類を見た顧客1人から「解約の覚えがない」との申し出があり発覚。×××容疑者は「担当する取引先への融資手続きが遅れたため、独断で預金を解約して回した」と説明しているという。」
当社元社員の逮捕について(スルガ銀行)
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