ニューヨークのブロードウエイで上演中のミュージカル「エンロン」のプレビューをエンロン事件を担当した元検察官が観劇したという記事。
ブロードウエイ版のウェブサイトでは「A True Story of False Profits」(少しニュアンスが違うかもしれませんが「虚偽の利益に関する真実の物語」といったところでしょうか)という宣伝文句が付けられています。
「脚本家のルーシー・プレブル氏はエンロンの物語を一種の悲劇、つまりジェフリー・スキリング元最高経営責任者(CEO)が君臨した企業が傲慢さゆえに内部から崩壊した物語として描いた。」
もともとロンドンでヒットしたのをブロードウエイにもってきたようですが、別の報道をみると、新聞の劇評などがよくなくて、9日でもって上演打ち切りになったようです。
Enron play flops in US as art imitates life
ロンドン版のウェブサイト
ちなみに、エンロン事件といえば、エンロンの監査人だったアンダーセン(このミュージカルでは腹話術師の人形として描かれているそうです)がつぶれた関係で、日本の監査業界でも再編を余儀なくされたり、SOX法が制定され大幅な規制強化がなされたのが日本にも波及し、J-SOX導入、非監査業務制限などの監査人の独立性強化などにつながったりと、相当大きな影響が出ています。金融庁が中央青山を解散に追い込んだのも、アンダーセンを意識したものだったかもしれません。
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