LED照明レンタルのヒカリレンタ(株)ほか1社が破産申請へ、負債約60億円(東京商工リサーチ配信)
ヒカリレンタという会社とその関連の会社の倒産記事。
事業を停止し、破産申請を行ったそうです。
「負債総額はLEDに関する取引だけで債権者約520名に対して約57億円。その他、金融機関他の債権者が約170名。2社合計は約60億円。」
売上は拡大傾向だったそうです。
「ヒカリレンタはグループで、LED照明のレンタルビジネスを主力としていた。「LEDは買う時代から借りる時代」をスローガンに、オーナー方式による「ヒカリレンタ式100円レンタル」などのレンタル商品を有し一般法人などに積極的な営業を展開。ユーザー数は全国に1500社以上にのぼっていた。このほか、野球やサッカー、バスケットボール、格闘技などのスポーツクラブやイベントのスポンサー協賛にも参加して、知名度アップに努めていた。
近年、業績は拡大基調にあり、2019年3月期は7億3249万円だった売上高が2022年3月期は33億5664万円に急伸。また、太陽光関連機器の開発研究や、他社から介護施設の運営事業を譲り受けるなどして事業領域を拡大させていた。」
しかし、採算性が乏しく利益も僅少だったそうです。昨年10月以降は、オーナー向けの支払いが滞るなどしていたとのことです。
急に破綻した理由は、記事を読んでもはっきりしませんが、LED照明は値段もかなり安くなっているようですし、特別なメンテが必要でもなさそうですから、レンタルする必要性はなくなっているのでしょう。オーナーにとっても、価格が急落しているものに投資することになるので、契約上は賃貸料が入るとしても、リスクがありそうです。
債権者の皆様へ(ヒカリレンタ)(PDFファイル)
社長へのインタビューを載せた宣伝(?)記事。
ヒカリレンタ株式会社・井口 通雄様のインタビュー(2020年3月)
「–続いて、LEDをレンタルする場合のメリットを教えてください。
井口氏:LEDを利用すれば、従来の蛍光灯と比べて電気代が最大約90%も削減できるんです。加えて、レンタル使用料は全額経費になりますので節税にもつながります。
またヒカリレンタのサービスは一般のレンタル料金内に導入後のメンテナンス代が含まれている点が特徴です。LEDの維持費が必要となるリースとは異なる点が他社との差別化のポイントになります。」