富士古河E&C(東証スタンダード)のプレスリリース。
過年度決算の訂正を行ったとのことです。対象は2017年3月期から2021年3月期までの有報などです。
「当社は、2022 年4月 26 日付「2022 年3月期決算発表の延期のお知らせ」のとおり、過年度の退職給付債務の会計上の見積りに誤り(過大計上)があることが判明したため、過年度決算の訂正を進めてまいりました。」
影響額は、2017年3月期が純資産で508百万円です(純資産過少計上)。
定期的に専門家にみてもらった方がよいのでしょう。
退職給付債務の数理計算上の差異は、PLでは遅延認識で少しずつしか影響が出ませんが、BSでは即時認識なので、間違うと純資産にはすぐに影響が出ます。
内部統制報告書も訂正されています。
「内部統制報告書の訂正報告書」の提出に関するお知らせ(PDFファイル)
「当社は、過去の退職給付債務の数理計算を見直した結果、一部の計算方法に誤りがあり、退職給付債務を過大に計上していたことが判明したため、過年度の決算を修正するとともに、2017 年3月期から 2021 年3月期までの有価証券報告書及び 2020 年3月期第 1 四半期から 2022 年3月期第3四半期までの四半期報告書について、訂正報告書を提出した。
上記の誤謬は、過去の退職金制度改訂時に、当該改訂が退職給付の会計処理に与える影響について検討する体制が不十分であったことに起因し、退職給付引当金の見積に関する内部統制が必ずしも十分に整備・運用できていなかったため、開示すべき重要な不備に該当すると判断した。」
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