商工組合中央金庫が国の制度融資の審査で不正があったことを発表したという記事。
「不正は昨年10月に発覚し、12月に第三者委員会を設置した。現時点で鹿児島、岡山、名古屋、松本(長野県)の4支店で不正があったことが判明しているという。計15人の職員が、融資先の財務状況を示す資料などを改ざんしていた。業績が大きく悪化していないのに悪化したように見せかけるなどして、危機対応融資の適用を受けていた。今後の調査で不正の件数が増える可能性がある。」
普通は、実態よりもよく見せようとするものですが、この不正は逆だったようです。
不正件数は判明分だけで221件、融資総額は公表していません。
危機対応業務における不適切な手続による貸付について(続報)(商工中金)( PDFファイル)
「現時点までの調査では、動機・原因は、お客様や内部の評価を得ること、審査の処理期限を間に合わせるために手順を省略したこと、予算管理の観点からではあるが危機対応業務の支店ごとの量的目安が示され、かつ、業績評価の対象となっていたこと、等と認識しております。」
「お客様」ができるだけ有利な融資を受けられるようにしようとして行き過ぎがあったととらえると、それほど悪質な話ではないということになりますが、国から利子補給などが出ているようなので、国(ひいては納税者)をだましたということになるのでしょう。
最近の「不正経理」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事