会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

東洋ゴム、免震ゴム不正申請 全国55棟 数値改ざんか

東洋ゴム、免震ゴム不正申請 全国55棟 数値改ざんか

東洋ゴム工業が製造・販売した免震装置のゴム製部品3製品が、データを偽装するなどして不正に大臣認定を受けていたという記事。この製品を使った建物は55棟あるそうです。

「問題の製品は建物の基礎などに使われ、地震の揺れを吸収して建物に伝わりにくくする建築用の免震ゴム。建築基準法上、設置には大臣認定が必要だ。東洋ゴム工業はタイヤメーカーとして知られ、免震ゴム市場でのシェアは3~4%程度という。

国交省によると、同社の取得した大臣認定は地震の揺れを抑える能力が基準値の誤差10%だった。だが同社の製品には最大でマイナス50%のものもあった。この場合、同社のモデル計算では、ゴムが1・3倍大きく変形し、揺れを抑えられなくなる。・・・」

「55棟の所在地は宮城、東京、愛知、大阪、福岡など全国18都府県にわたり、使われた問題の製品は計2052基。建物はマンションなどの共同住宅25棟、役所の庁舎12棟病院6棟、倉庫4棟など。15階建て以上が約10棟で、最大は30階建て。・・・」

会社のプレスリリース

当社が製造した建築用免震積層ゴムの国土交通大臣認定不適合等について(PDFファイル)

「上記大臣認定の性能評価基準に適合していなかった製品、及び技術的根拠のない申請による当該認定に基づき出荷されていた製品(以下「当該製品」といいます。)を、建築物の基礎や主要構造部等に使用する建築物(以下「対象物件」といいます。)は、建築基準法第 37 条に違反することとなります。」

昨年2月の段階であやしいということがわかっていたそうです。しかし、国土交通省に通報したのは今年の2月になってからでした。

「2014 年 2 月、当社の子会社である東洋ゴム化工品株式会社において、担当者の変更を契機として、高減衰ゴムが大臣認定の性能評価基準に適合していないとの疑い(以下「本件疑い」といいます。)が認識されました。」

今年の2月まで問題の製品は納入されていたようです。

業績への影響は・・・

「本件に関しましては、業績に与える影響の見込みが判明しましたら、適宜情報開示を行ってまいります。」
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「企業会計」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事