タイ証券取引委員会(SEC)が、グループリースという日系タイ企業(ジャスダック上場のウェッジホールディングスの重要な子会社だそうです)のCEOを詐欺、粉飾決算、会社資産の不正流用などの疑いで刑事告発したという記事。
「SECによると、グループリースはシンガポールの子会社を経由し、キプロスとシンガポールの企業計5社に5400万ドルを融資し、貸付金から利子などの収入を得ているようにみせかけて、利益を水増しした。」
当然、親会社であるウェッジホールディングスの決算もあやしいということになります。
「グループリースの親会社でジャスダック上場の投資会社ウェッジホールディングス(東京都中央区、此下竜矢代表取締役社長兼CEO)は16日、SECの告発は此下益司氏個人に対するもので、グループリース、ウェッジホールディングスに対するものではないと指摘。また、不正行為の事実はないと判断していると表明した。」
金融庁(監視委)もタイ当局から情報をもらって調べているのでしょうか。
(経過報告)Group Lease PCL株式の取引再開の件(ウェッジホールディングス)(PDFファイル)
直近の「独立監査人の四半期レビュー報告書」(2017年9月期3Q)(監査人は監査法人アリア)をみると、Group Lease Holdings PTE.LTD.(たぶん上記記事のグループリースと同一)について強調事項でふれています。
「強調事項
1. 追加情報に記載されているとおり、連結子会社Group Lease Holdings PTE.LTD.(以下、GLH)が保有する貸付債権については、当第3四半期連結会計期間に、貸付先からの繰上げ返済の受入やGL株式以外の担保の受入れ等を図り、当第3四半期連結会計期間末の当該貸付債権に対する担保価値割合は100%超、GL株式を除いた場合は80%以上となっている。
2.追加情報に記載されているとおり、連結子会社のGroup Lease PCL.は、その子会社のGLHを通じ、当第3四半期連結累計期間に、スリランカ民主社会主義共和国でファイナンス事業を手がけ、コロンボ証券取引所に株式上場しているCommercial Credit and Finance PLCの発行済株式の29.99%を取得し、持分法適用関連会社としており、当第3四半期連結会計期間末の暫定的なのれん相当額は5,404百万円となっている。
これらの事項は、当監査法人の結論に影響を及ぼすものではない。」
ウェッジの親会社である東証2部上場の会社もウェッジと同じ趣旨のプレスリリースを出しています。
↓
(経過報告)Group Lease PCL株式の取引再開の件(昭和ホールディングス)
グループリースの投資家情報のページ。
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https://investor.grouplease.international/home.html
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