東証1部上場のコシダカホールディングスの招集通知フライング事件については、何回か取り上げましたが、これは、内部統制報告書に「開示すべき重要な不備」がある旨記載するというプレスリリース。
なお、財務諸表の監査意見は、無事、無限定適正だそうです。
不備の内容は...
「当社は、当連結会計年度の連結財務諸表等に関連して、会計監査人より次の指摘を受けました。
(1) 多岐にわたる勘定科目の残高の誤り
(2) 関係会社株式評価プロセスの運用不備
(3) カラオケ事業におけるカード未収売掛金の適切な消込処理の不備
(4) 会計監査人及び内部監査での指摘事項に対する適切な対応が取られなかったこと
これらの会計監査人の指摘に至った原因としては、残高を照合する手続が定められていなかったこと、信頼性のある財務報告の作成を支えるのに必要な能力を有する人材を経理部門に確保・配置しておらず、職務の遂行に必要な教育訓練等が不足していたこと、年度中に内部監査人が退職し期末日時点までに適切な能力を有する内部監査人を配置できなかったことに加え、会計監査人及び内部監査からの指摘事項が適切に調査され、必要な対応が取られなかったことによるものであります。これらの全社的な内部統制及び決算・財務報告プロセスに係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高く、開示すべき重要な不備があると判断いたしました。 」
「株主総会招集手続きにかかる事務処理上のミスについては、財務報告に係る内部統制とは直接関係ないものと認識しておりますが、内部統制における課題として認識しております。」
翌日になって、後任の会計監査人を公表しています。
一時会計監査人の選任に関するお知らせ(PDFファイル)
決算短信の訂正も行っています。
(再訂正・数値データ訂正)「平成29年8月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部訂正について(PDFファイル)
有価証券報告書
当サイトの関連記事
最近の「企業会計」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事