フジテック、社外取締役3人解任 株主総会でファンドの提案可決
フジテックの臨時株主総会で、社外取締役5人のうち3人の解任が可決されたという記事。香港の投資ファンド「オアシス・マネジメント」の提案の一部が認められたことになります。
「オアシスはフジテックから内山高一会長ら創業家に対する便宜供与などがあったとして、ガバナンス(企業統治)を問題視。「社外取締役は経営陣の悪質な行為を見逃した」と主張し解任を求めていた。」
社外取の経営責任問う フジテック、株主提案で解任(日経)(記事冒頭のみ)
「2022年の総会で株主の信任を受けていない前社長を取締役会で会長に据えたことについて、是認した社外取締役が責任を問われた格好だ。」
臨時株主総会決議の結果等に関するお知らせ(PDFファイル)
(フジテックのプレスリリースより)
社外取締役辞任及び当社臨時株主総会付議議案の一部撤回に関するお知らせ(PDFファイル)
「引頭麻実氏より 2023 年 2 月 20 日付けで一身上の都合により当社取締役を辞任したいとの申し出 があり、本日これを受理したものです。」
上記日経記事によれば、「引頭麻実氏は「ガバナンスに関する考え方がフジテックと大きく異なる」と理由を説明した」とのことです。
ちなみに、引頭氏は、企業会計審議会の委員に就任しています。
企業会計審議会会長及び委員の任命について(金融庁)
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この記者の意見にすぎないとは思いますが...
日産、暴走する社外取 浮上した新たな「ガバナンス問題」(Yahoo)
「この交渉を取材していたあるメディアも「日産社内でも激しい攻防があった」と報じた。内田社長と対立したのは、筆頭社外取締役で指名委員会委員長の豊田正和・元経済産業審議官と、井原慶子・報酬委員長だと見られる。
特に豊田社外取締役は、内田社長を差し置いて、独断でスナール会長やルノーの筆頭株主であるフランス政府と直接交渉し、日産社内を混乱させた。日産にはまるで「2人のCEO」がいるかのようだった。」
「このルノーとの交渉に限らず、今の日産では、通常の業務に関しても社外取締役、特に豊田氏と井原氏に根回ししないと、取締役会での決議で反対される可能性があるため、根回しに不要な労力を使っている、とされる。
日産は「ゴーン事件」に懲りて、社外取締役中心の指名委員会等設置会社に移行した。それは、ガバナンスを強化するための取締役会の改革が目的であり、社外取締役が執行の実務を担うものではないはずだ。」
「こうしたガバナンス上の問題だけではなく、一部の社外取締役が執行に何でも関与したがる今の日産の体制が、意思決定や実行のスピードを遅らせているように見えてならない。」