精密部品メーカーのミネベアミツミによって買収される自動車ドア関連部品メーカーのユーシンを取り上げた記事。
ユーシンの経営者は話題の人だったようです。
「ユーシンはなぜ、ミネベアミツミに“身売り”を申し入れたのか。創業家と完全に訣別することにしたのだ。
ユーシンは17年1月10日、会長兼社長の田邊耕二氏が「一身上の都合」により辞任。新社長には生え抜きの岡部哉慧(かなえ)専務が昇格した。
ユーシンの“帝王”と呼ばれた田邊氏は、創業家の2代目として1978年に社長に就任以来、40年近くにわたって最高実力者として君臨してきた。社長公募や10億円以上の高額報酬など、何かと話題を集める“お騒がせ”経営者だった。」
「後継者問題と並んで話題となったのが田邊氏の高額報酬。ユーシンの2014年11月期の最終損益は4億3300万円の赤字。にもかかわらず同期の田邊氏の役員報酬は14億500万円。13年11月期(8億3400万円)の1.7倍となった。
会社は赤字、田邊氏は高額役員報酬。株主から「会社の私物化」と批判を浴びた。個人投資家の山口三尊氏は16年夏、田邊会長兼社長ら取締役や元取締役など7人を相手取り、5億7000万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。
田邊氏にトドメを刺したのは業績の悪化だった。2016年11月期の最終連結損益は96億円の赤字(その前の期は2億円の黒字)に再び転落。業績予想の下方修正は3度目にわたり、年間配当は97年の東証1部上場以来、初めてゼロとなった。」
強欲なのは外国人経営者に限らないようです。
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