五輪組織委元理事、受託収賄容疑で逮捕 AOKI前会長らは贈賄容疑
東京五輪・パラリンピック組織委員会元理事(電通元専務)が受託収賄容疑で、「AOKIホールディングス」前会長ら同社幹部3人が贈賄容疑で、逮捕されたという記事。
「高橋容疑者(元理事)の逮捕容疑は拡憲容疑者(前会長)らから東京五輪のスポンサー契約や公式ライセンス商品の製造・販売などに関し有利な取り計らいを受けたいとの請託を受け、平成29年10月~今年3月、AOKIの関連会社を通じ五十数回にわたりコンサルティング名目で現金計5100万円を振り込ませ、賄賂を受け取ったなどとしている。拡憲容疑者ら3人の逮捕容疑は、5100万円のうち時効分を除いた2800万円分の賄賂を渡したとしている。」
東京五輪・パラリンピック組織委員会の業務に関連してわいろの受け渡しがあったという疑惑ですから、本来は組織委員会が何かコメントを出すべきですが、6月末に解散してしまっているので、何も出ていないようです。
電通からも何も出ていないようです。
AOKIホールディングスは簡単なプレスリリースを出しています。
当社元役員及び執行役員の逮捕について(PDFファイル)
「本日、当社元代表取締役会長青木拡憲、元代表取締役副会長青木寶久及び専務執行役員上田雄久が、贈賄の容疑で東京地方検察庁に逮捕されました。
当社は、これまで東京地方検察庁による捜査に協力してまいりましたところ、本件事態を厳粛に受け止めており、引き続き、当局の捜査に全面的に協力してまいります。 」
内容についてはノーコメントとのことです。
関連報道。
山下JOC会長「真実なら残念」 五輪組織委元理事の逮捕で(時事)
高橋容疑者「伝説の電通マン」(産経)
「便宜図ってない」潔白主張 高橋元理事、一問一答―五輪汚職(時事)(元理事側の反論)
逮捕容疑の5千万円の他に2億円超を受け取っています。
「―17年と18年には計2億3000万円を受領していたが、経緯は。
09年からのゴルフ事業のコンサルは無償だった。17年ごろ、電通旧子会社の社長だった友人が青木さんと話し、これまでのお礼として僕に2億3000万円を払うことになったと言ってきた。僕が請求したわけじゃない。青木さんの意向で、一部を資金繰りに苦しんでいた日本馬術連盟と日本セーリング連盟に寄付した。寄付先は僕が選んだ。」
10年近くも無償でつきあっていたのに、急に2億円も払うというのは、どう考えても不自然でしょう。また、逮捕容疑はAOKIから元理事へのカネの流れでしたが、この2億円は電通が絡んでいます。
“五輪のドン”高橋治之氏 本誌取材に「ブチギレ回答」の中身(FRIDAY)(逮捕より前の記事)
「“五輪のドン”として高橋氏に最初に注目が集まったのは、’16年5月のことだ。東京五輪開催が決まった’13年当時にIOC委員だったラミン・ディアク氏の息子の会社に、総額2億3000万円ものカネが招致委員会から送られていたことが発覚。IOCへのロビー活動を主導した人物こそ、高橋氏だとされた。
その際、本誌は高橋氏に直接電話取材をし、「疑惑に対する見解」を聞いた。すると高橋氏は、こうブチギレたのだった。
「こういうことは必ずあるんですよ! どこの国で開催したときも、毎回あるの。どこでもある。それをいちいち気にしてたらオリンピックなんて呼べないし、できない。コンサルタントを雇うとか、ロビー活動をするとかというのは、世界的には常識なんです。マスコミは賄賂だ賄賂だと書いているけど、そんなこと言ってたら、オリンピック招致した国は極悪人国みたいになっちゃうよ」
その後、’18年12月には、フランス検察当局が当時JOC会長だった竹田氏を贈賄容疑で捜査。その際も本誌は高橋氏に取材をしている。
「日本の検察や警察が調べて無罪になったのに、なぜフランスが調べ始めたからといって日本のマスコミが騒ぐのか。’13年のときの話をまた調べさせろったってわかるわけないじゃない。馬鹿じゃないの。おかしいってば。はい、以上」