ステレオ音楽再生では左右2台のスピーカーを配置するのが一般ですが、
新機種「concert」では一つのボディーに左右のスピーカーユニットを対極に配置する構造としました。
これにより省スペース高音質と、広い指向性によってリスナーの位置が自由になるといったメリットがあります。
また、今回8Ωユニットの使用により、並列接続で片チャンネル4Ω、左右2台使用の無指向性スピーカーとしての使用も可能です。
パッシブスピーカーですので外付けのアンプが必要です。
今回の試聴では実際の使用を想定して
Fosi Audio BL20A を使用しました。
ブルートゥース接続対応、リモコン付きでトーンコントロールも可能な
ハイCP機種です。
「concert」周波数特性を測定しました。
部屋の影響を受けにくいように50cmの近距離での測定です。
・写真1枚目 ユニットを左右に配置した本体正面、ユニットに対しては真横からの特性
デスクトップでの至近距離ではこのパターンになります。
ややかまぼこ型特性で、癖のない聴き疲れしない音です。
・写真2枚目 ななめ45度からの特性
正面の特性に比べて低域、高域とも張り出してきてワイドレンジとなります。
・写真3枚目 片側ユニットに対して軸上正面、反対ユニットでは背面となる特性
片側並列接続、左右2本使いではこの特性となります。
低域、高域とも張り出し、特に高域は伸びてワイドレンジ再生が可能です。
球形に近いことのメリットでどの方向からも高音質で再生できています。
デスクトップ使用でも、あるいは視聴ポジションが限定されないBGM視聴でも
満足できる音質が得られます。
定位感よりは、コンサートホールのような音の広がりが印象的な再生音です。
モノラル音源再生にも最適です。
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