あごの心旅(書いて見て聴いて)           

障害を持つたからこそ偶然に知り会えた奇跡の連鎖を書きとどめ見聴きしたことを添えました。あわせて商品情報も載せました。

小集団の価値と個の価値

2024年12月23日 | 短歌考察
(1)小集団の価値:皆同じだから良いという小集団の価値を重視するなら同等の素材を詩歌の対象としその言葉も過去の良いものを受け入れる傾向になり、古文化が継承され再生産されるようです。この場合には同等の価値で繋がる伝統や結社が生じ、進歩性を求めないようです。このスタンスは日本的な和の価値観に基づくものだと考えられます。同等の素材を詩歌の対象とすると言うことは、結果としての作品より過程としてのコミニュティを重視することになり、指導者、選者、解説者など派生すると言うビジネスモデルが出来上がります。なお、ほとんどのものが変化する世界において、進歩性が無いものは貴重かもしれません。また、土の上に人々が同じ姿で坐る言う坐禅に類似して、形を整えれば心が付いてくるのかも知れません。【例】短歌甲子園、短歌番組、短歌入門書等

(2)個の価値:皆違うから良いと言う個の価値を重視するなら、一度使われた素材は詩歌の対象として避けられる傾向になると考えられます。この場合には伝統や結社は派生しにくく進歩性を求めるようです。このスタンスはキリスト教文化の欧米の価値観に基づくものと考えます。一度使われた素材は詩歌の対象として避けられると言うことは過程としての結果としてのコミニュティより、結果としての作品が重要となります。そして作品の価値は鑑賞者それぞれの価値観に任せられるので指導者、選者、解説者など派生すると言うビジネスモデルは出来にくいようです。


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