ひじきは海藻の一種で、早春に若いものを採り、乾燥して市販されていますが、小さい粉ひじきと大きい長ひじきとがあります。 古くから食用にされ、特にひじきの煮つけは「おふくろの味」として広く親しまれています。 ひじきは安価で栄養分の多い食品で、約半分が食物繊維であり、ごぼうの約7倍。 便秘解消や肥満予防効果があります。 特にカルシウムを豊富に含んでおり、牛乳の約12倍。 骨も強くしてくれるので、成長期の子どもだけでなく大人にも欠くことはできません。 さらに、カルシウム不足からくる精神の不安定、イライラなどの過度の緊張を解きほぐし、安定した精神状態に戻してくれます。 また、鉄分もタップリで、レバー(鶏)の約6倍。 冷え性・肩や首筋のこり、悪性貧血の予防になります。 その他に、皮膚を健康に保つビタミンA、口角炎や口唇炎を防ぐビタミンB2、腸内でのコレステロールの吸収を防ぐヨード、腸の働きを活発にし、解毒作用があるミネラル等を含み、まさに海からの贈り物と言えますね。
食卓を鮮やかに彩るエディブルフラワー。 所謂「食用花」です。 日本では刺身のつまに使われる食用菊が最もポピュラーですが、実は他にも様々な種類の花が食用に栽培されています。 だが、どんな花でも食べられるわけではありません。 エディブルフラワーにはビタミンやミネラルがバランスよく含まれ、様々な薬効があることが古くから知られていますが、なかには人間の体に害を及ぼすものがあります。 食べられる花は、バラ、カーネーション、ホウセンカ、スナップドラゴン、プリムラ、カレンジュラ、ダイアンサス、ナスタチューム、パンジー、コスモスなど。 ちなみに、バラはバナナの10倍以上の食物繊維、ホウセンカはトマトの30倍以上のビタミンCを含み、他の花も総じて栄養価が高いようです。 逆に食べられないのは、アネモネ、キョウチクトウ、けし、とりかぶと、水芭蕉、水仙、しゃくなげ、レンゲツツジ、キキョウ、すずらん、ラナンキュラス、ルピナス、福寿草、クリスマスローズ、浜木綿、おしろいばな、クレマチス、彼岸花、ロベリア、オダマキ、シキミ、アンスリウム、ベラドンナ、イヌサフラン、オトギリソウ、アザレアなどです。 これらの花には毒性があり、人体に害を及ぼすため決して食べないで下さいね。 また、食べられる種類であっても、道端や公園に咲いている花は排気ガスや農薬などで汚染されている可能性が高いので、ご注意を!
普通ネジを左に回すとゆるむことから、「左巻き」というと考え方の変な人などを指す言葉があります。 頭の「つむじ」は、中心から外側に向かって時計回りの「右巻き」とその反対の「左巻き」の人がいます。 もちろんこの違いで特別な違いがあるというわけではありませんが、日本人の場合は、右巻きがわずかに多いようです。 他の国を見ると右巻きの方が多く、ヨーロッパ系では約80%が右巻きだそうです。 ところで、最近このつむじの巻き方が「右利き」や「左利き」と関係しているのではないか、という研究があるようです。 これによると、右利きの人の95%以上のつむじが右巻きで、両利きや左利きの人は右巻きと左巻きが半々だそうです。 この考え方を使うと右利きを断定することは出来ないものの、少なくとも左巻きの人は両利きか左利きの可能性が高いということがわかるようです。 あくまで一説に過ぎず現在も研究中とのことですが、利き手の遺伝もわかるかもしれないと注目されているようです。
日本人のつむじの数については、つむじ1つが約90%、2つが約7%で、3つ以上が約3%と言われています。 巻き方は右巻きと左巻きの2種類があり、数や巻き方には遺伝性が認められているようです。 しかし、つむじの数や形は、成長・発達の異常を示すものではなく、つむじが2つあるのは知恵づきが遅れるなどといった心配をされる親もいるようですが、重複つむじの知恵遅れより、重複つむじの正常児の方がはるかに多いので心配することはないと思います。 ちなみに韓国では、つむじの数だけ結婚をすると言われているようですよ。
「ウコンの力」は、クルクミン含有量の多い秋ウコンの成分を凝縮したエキスドリンクです。 秋ウコン10g分のエキス(クルクミン30mg含有)をはじ め、ビタミンB6、ビタミンE、イノシトールが配合されています。 ウコン特有の苦みがなく飲みやすい味で、夜のお付き合いが多い方にお奨めだそうです。 健康や美容にも良いと言われる「ウコン」は英語名を「ターメリック」といい、熱帯アジアを原産とするしょうが科の多年草です。 カレーパウダーの主原料としても利用され、カレー特有の黄色い色はウコンによるものです。 ウコンの種類には秋ウコン、春ウコン、紫ウコンがありますが、クルクミンを最も多く含んでいるのが秋ウコンだそうです。
ちなみに、漢方薬みたいなものですから、根気よく飲み続けないと効果は感じられないかも知れませんね。 でも、飲み過ぎた時などに、寝る前の1本で朝は比較的スッキリ起きられるようですよ。 (私もお世話になっています。 笑 )
味噌の原料の大豆には、必須アミノ酸が含まれています。 この必須アミノ酸は、アルコールなどを分解する作用があるといわれ、また、魚や肉と一緒に料理すると、その毒も消すということです。 二日酔いなどでアルコールを早く消したい時には肝機能を高め、早くアルコールを分解するため、味噌汁を飲むようにしましょう。 お酒の席で、途中か最後に味噌汁が勧められるのも、このような理由があるからなのです。 また、煙草はニコチンの影響がありますから、同様に味噌汁により解毒した方が良いでしょう。 毎朝の味噌汁一杯は、色々な意味からも、お勧めという訳です。 今では、江戸味噌、信州味噌、仙台味噌、名古屋味噌といった産地別に特徴のある味噌が生まれ育ってきました。 味噌は、良質の蛋白質を含み、ビタミン、ミネラルも豊富です。 栄養的に見ても、ご飯と味噌汁の組合せは、理想的とも言える訳です。 ただし、塩分が強いので、特に高血圧の人は、味噌の種類を選び、みそ汁の実を工夫し、濃度に気を付けましょう。
ちなみに、“手前みそ”という言葉は、各家で作られた味噌を自慢したことに由来したものと言われています。
瓶ビールの大瓶は633mlになっていますが、何でこんな中途半端な数字なんだろう? 日本におけるビールの醸造は1853年からだと言われています。 その後、様々な経営者がビール事業に乗り出しますが、瓶のルールが統一されていなかったので、業者によって様々な大きさの瓶を利用していました。 しかし、酒税が変更され、倉庫から出荷した量に対して税率をかける事になりました。 1944年(昭和19年)、「会社に関係なく瓶の容量を統一したほうが収める税金が判り易い。」ということになり、各ビール・メーカーの瓶を集めて調査したところ、最大の瓶が643.002ml、最小の瓶が633.169mlでした。 そこで、「最小の633mlに統一すれば、作ってしまった643.002mlの瓶を捨てなくて済む。」ということで633mlになったそうです。
しかし、中身は同じなのに缶ビールより瓶ビールの方が美味しく感じるのは何故でしょうね?
パーティーや飲み会などの場面で、他人から意外にチェックされているのが「食事のマナー」です。 食べ方が美しいと第一印象も良くなります。 では、美しい食べ方を実践するにはどんなことに気を付ければ良いのか? 食べ方の美しい人は見ていても気持ち良く、相手に上品で洗練された印象を与えます。 美しい食べ方の基本は少しずつ食べることです。 すぐに食べ終われる位の量を口に入れれば、箸先が汚れることもありません。 また、一口で食べられないような大きさのものは器の上で切り分けるか、口元を手で隠しながら何度かに分けて食べるようにしましょう。 食べ終わった後のお皿を綺麗にすることも大切です。 残してしまった料理や食べカスは1カ所に集め、付け合わせの葉物野菜などで隠し、出来るだけ綺麗に纏める様にしましょう。 他にもパスタやカレーのようにソースがあるものは、全体的に混ぜず、少しずつ食べるのがコツだとか。 カレーなら最後にご飯だけを少し残しておき、それでお皿を“拭く”ようにすると良いそうです。
ちなみに、食事のマナーは長年の癖と同じで、普段の仕草がつい出てしまうものです。 自宅でも“美しく食べること”を意識してみましょう。
「賞味期限」は「美味しく食べることができる期限」のことです。 この期限を過ぎたらすぐに食べられなくなる、ということはありません。 缶詰やカップメンは賞味期限が表示されています。 賞味期限が3ヶ月を超えるものは年月で表示し、3ヶ月以内のものは年月日で表示します。 賞味期限の定義は「定められた方法により保存した場合において,期待されるすべての品質の保持が十分に可能であると認められる期限を示す年月日」です。 ただし「当該期限を超えた場合であっても、これらの品質が保持されていることがあるものとする」とされています。
一方、「消費期限」は「期限を過ぎたら食べない方がよい期限」のことです。 お弁当や生卵などは消費期限が表示されています。 消費期限は年月日で表示します。 消費期限の定義は「定められた方法により保存した場合において、腐敗、変敗その他の品質の劣化に伴い安全性を欠くこととなる恐れがないと認められる期限を示す年月日」です。
ちなみに、品質が急速に劣化する食品には「消費期限」を、比較的品質が劣化しにくい食品には「賞味期限」を表示すべきと考えられているようです。
たまに、ヨーグルトの上に黄色い水のようなものが浮いていることがあります。 それを見て、ヨーグルトが変質したのでは? と思う人もいるかもしれません。 あれは、ホエイ(ホエー、乳清とも)と呼ばれるもので、発酵が進んだり、輸送中の振動などによって生じます。 ホエイはヨーグルトが悪くなったために出来るものではなく、食べても何の問題もありません。 ホエイの特徴は、タンパク質やミネラル、ビタミンなどの栄養価が高く、脂質とても少ない事です。 そのため、生クリームの代わりに料理として使用すると、カロリーを大幅に抑えられるので、ダイエット効果が期待できます。 もちろん、ヨーグルトの上に浮かぶホエイだけでは量が少なすぎますが、実はホエイは、チーズを作る際、副産物として大量に作られるのです。 通常、このホエイは大半が廃棄されていますが、現在「優れた食品」と言う認識が高まっているので、そのうちお店で売られるかもしれません。 仮にそうなった場合、副産物として作られるので、値段は非常に安くなります。 イタリアなどでは、ホエイからさらにチーズを作ることもあり、このチーズは「ホエーチーズ」と呼ばれています。 「リコッタ」と言うチーズが、この「ホエーチーズ」に属しています。 北海道でも、このホエイを食用ブタに与え、「ホエー豚」として飼育しています。 こうすると、豚が健康になり、肉の旨味も増すと言われています。 また、このホエイには保湿効果などもあり、肌に塗ると、肌の老化を防いでくれます。 ただし、肌に塗る際は、一旦腕など目立たないところにつけ、アレルギー症状が出ないかどうか確かめて下さい。 塗る方法としては、スプーンの裏側(凸面)に付けて塗ると良いそうです。
鮮魚店の店先で、タコとカニだけが元気に動き回っているのを見ますが、水もないのに何で元気なんでしょう? 水中の生物の多くはえら呼吸ですが、水のなかでは乾燥する心配がないので、えらは体の表面近くにあります。 従って陸上では、えらが乾燥してすぐに死んでしまうのです。 しかし、カニの場合は、体が硬い殻で覆われ、外界と接する部分が口だけです。 カニが口から泡を吹いているのは、殻のなかの水を通して呼吸をしているからです。 また、タコの場合は、口のそばから「外套腔」という部分が体内に続いています。 そして、普段はこの部分に水を蓄えているために、空気中でも乾燥しにくく、陸に上がっても、かなりの間生きていられるわけです。 魚も人間も潤いのある生活が、大切ということですね。
ちなみに、タコの足( 触腕 )は8本ですが、稀に8本以上の足を持つタコも存在します。 極端なものでは日本で96本足のあるタコが捕獲されたことがあり、三重県の「志摩マリンランド」に標本として展示してあるそうです。
授業中や会議中など「シーン」とした場でお腹が鳴ってしまい、恥ずかしい思いをしたことは誰でも経験がありますよね。 では、なぜお腹が鳴るのでしょうか? 「グー」という音の原因は胃の中の空気です。 血液中の糖分が少なくなると脳が身体にサインを送り、空腹感を感じるようになります。 すると、胃は食べ物が入ってくる準備をします。 このとき胃の中の空気も一緒に腸に送られ、おなかの音が発生するのです。 空腹時におなかが鳴るのは自然なことなので、止めることは出来ませんが「やっぱり気になる」という方は、次の事に注意しましょう。 まず、朝ごはんをしっかり食べる。 1日3食決まった時間に食べる。 低GI値食品( 玄米、小麦全粒粉パン、そば、さつまいも、豆類、牛乳、チーズ、肉類、魚貝類等 )を食べる等です。
ちなみに、食パン、うどん、パイナップル、じゃが芋、ケーキやドーナツ等の甘い物は、お腹が空きやすいようです。
家庭でつくるオムレツ、厚焼卵が固くなってしまうのは、ハンバーグと同じように、油がない状態のたんぱく質が加熱する際に結合して固くなってしまうためです。 どうすれば柔らかいオムレツや厚焼卵が作れるのか? そこで助けてくれるのが「マヨネーズ」です。 卵1個に対して5g程度のマヨネーズを加えてみましょう。 マヨネーズの乳化された植物油の細かな粒子と酢が、卵のたんぱく質に分散し、加熱によるたんぱく質の結合をソフトにしてくれます。 この植物油は冷めても固まらないため、冷めても柔らかく“ふわふわ”に仕上げられます。 また、マヨネーズを入れるとより美味しそうなたまご色に仕上がります。 これは酢の働きによって、加熱した際に卵黄に含まれる鉄と卵白に含まれる硫黄から、黒い硫化鉄ができるのを防ぐためです。 卵液のマヨネーズが多少ダマになっていても、加熱をすると溶けるので問題ありません。 卵にマヨネーズを加えるだけで、冷めても固くならず、コクのある深い味わいの“ふわふわの玉子焼き”が簡単に出来ますよ。
ちなみに、 マヨネーズを入れた卵液の中にご飯を入れて絡め、フライパンで炒めれば“パラパラのチャーハン”の出来上がりです。
植物の生育には窒素が不可欠で、野菜は「硝酸性窒素」という養分を好んで吸収します。 しかし、収穫量を上げようと化学肥料を大量に投入すると問題が起こります。 植物は自分の成長に必要な量以上の「硝酸性窒素」をどんどん吸収し、葉に溜めてしまう性質があるからです。 化学肥料をたくさん使って育てられた野菜と有機野菜とには、見た目に大きな違いがあります。 葉野菜だとよく分かるのですが、化学肥料を使って育った野菜は緑が濃くて有機野菜は薄いのです。 一般的には「緑色の濃い野菜の方が栄養価が高い」と思われがちですが、それは大きな間違いです。 人が硝酸性窒素を多量に摂取した場合、一部が消化器内の微生物により還元されて、体内に亜硝酸態窒素として吸収され、血中でヘモグロビンと結合して「メトヘモグロビン」となり、これは酸素運搬能力がないため、体内の酸素供給が不十分となり、酸欠状態(メトヘモグロビン血症)になります。 また、「硝酸性窒素」は胃の中で強い発がん性のある「N-ニトロソ化合物」を生成します。 この「N-ニトロソ化合物」を摂取すると、代謝されて肝機能障害を起こす物質に変わることが知られています。 人間も植物も大切なのはバランスであって、過剰摂取をしたり、偏ってはいけないという訳ですね。
ちなみに、「硝酸性窒素」は特に、ほうれん草や小松菜、チンゲン菜などの葉物に多く含まれているので、緑の濃い不自然な物は避け、色が淡くて薄いものや、黄緑色の物を選ぶようにしましょう。
インフルエンザが流行するシーズンがやって来ましたが、“歯磨き”がインフルエンザの予防になるって知っていますか? 東京歯科大学の調査報告によると、口腔ケアを実施した場合と口腔ケアを実施しなかった場合を比較したところ、口腔ケアを実施した方がインフルエンザ発症率が10分の1だったそうです。
インフルエンザ・ウイルスの大きさは、直径1万分の1ミリで、口腔内の細菌が作り出す「プロテアーゼ」という酵素が「喉膜」を破壊することで、インフルエンザ・ウイルスが細胞内に侵入して増殖し、感染します。 1個のウイルスが24時間で100万個にも増殖すると言われています。 通常、健康な成人は、インフルエンザウイルスに感染しても、ウイルスが下気道や肺に到達することはないとされていますが、プロテアーゼはインフルエンザウイルスが肺の細胞などに侵入させ易くさせてしまいます。 ですから、「喉膜」を破壊されないように、歯磨きや舌磨き、歯垢の除去などの口腔ケアを実施し、口腔内の細菌を減らせば唾液中のプロテアーゼ量が減り、インフルエンザへの感染も予防できると言う訳です。
ちなみに、毎日使っている歯ブラシには、何千何万もの微生物や細菌が付いているので、歯ブラシの管理にも気を付けましょう。 1ヶ月に1本を目安に歯ブラシを交換すると、清潔な上にプラーク除去の効率がとっても良いそうです。
大衆食堂や居酒屋を中心に、庶民の味として親しまれてきた「アジフライ」。 小ぶりのアジをカラリと揚げ、ソースをたっぷりかけて食べるジャンク・フード的な魅力の一品もあれば、新鮮で脂が乗ったアジを使い、塩や醤油で楽しむ上品なものまで様々です。 アジは脳の働きを活性化するDHA(ドコサヘキサエン酸)や、血液の流れを良くし、動脈硬化を予防するEPA(エイコサペンタエン酸)を豊富に含んでいます。 特に生活習慣病が気になる人や、育ち盛りの子供達に積極的に食べて欲しい食材ですね。 「アジフライ」はイカやキスなど、他の魚介のフライに比べて、素材そのものの味が強いため、しつこく感じる事もあります。 それゆえに、食材の鮮度管理や揚げ方、味付けにより、最後まで飽きさせずに食べさせる工夫が大事になってきます。 昼は御飯に、夜はビールに、「アジフライ」を良き相棒にして、豊かな食事を楽しみたいですね。
ちなみに、暑い時期は、大根おろしと刻んだ青じそを添えてポン酢醤油で食べるのもサッパリして良いですよ。