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香港のデモ・・  (香港と中国) 

2019年10月28日 | テレビや新聞の話題
☆・・香港に保障されてきた自由が・・☆

香港でデモが長引いている
なぜ?

そのことに関する記事が新聞に載っていた

まずは歴史から
香港は元々中国領(当時は中国ではなく「清」)
1840年に起きた「アヘン戦争」で清は英国に負けた
1842年の南京条約で香港は清より割譲され英国領となった
以降いろいろあったようだが、香港は英国領として資本主義体制で発展した
155年の歳月が過ぎた1997年
香港の主権が中国に委譲された・・いわゆる香港返還である

返還に際し英国と中国の協議により香港は中国と同じ社会主義にはならず、資本主義を50年間維持すると決められた
これが「1国2制度」だ
それは中国と香港は同じ国(1国)なのだが、片や社会主義・片や資本主義(2制度)ということ

香港の憲法には「香港基本法」が制定された
そこには外交と国防を中国政府が担うがその他は香港の「高度な自治」を保障し、行政、立法、司法権を与えている
例えば、本土では制限される言論、デモや報道の自由も認められている

その自由が規制されなければ何も問題は起きなかったと思うのだが・・
50年間というのは2047年までなのでまだ28年もある
なのに、1国2制度で保障されてきた自由が中国政府と香港政府に奪われ始めた
香港市民はそこに危機感を持った
2015年には中国本土の禁書を扱った書店関係者らが中国当局に拘束される事件が起きた
2016年以降は中国を批判する人たちが立法会(議会)の選挙に立候補できなくなった
などなどで香港市民の対当局に対する不満は高まっていった
そこへきて「逃亡犯条例」改正案が出てきた
そのことにより積もっていた香港市民の不満に火が付いた
うっぷんがたまりにたまっていた香港市民は我も我もとデモに参加していった
きっかけは逃亡犯条例改正案だったが、香港市民の不満はそれだけではない
例えば、香港基本法には民主的な行政長官選挙の導入を最終目標にすると第45条にうたわれている、なのに現状は、経済界などの代表1200人によってえらばれているという
その他にも・・次から次へと不満事項が噴出されていったのだろう
ゆえに、逃亡犯条例改正案が廃案になってもデモは終わらない

新聞記事では、「デモが頻繁に起きている根底には、民主的な選挙が実現していないことへの強い憤りがあるのだろう」と結ばれていた

資本主義イコール民主主義ではないでしょうか
1国2制度と決めて委譲された香港ではないか
中国政府は約束を守り香港の自由を拘束しないでもらいたい・・と思う


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