私の人生ー若い皆さんへ２

私が名古屋で就職した３０年頃は金山より、名古屋駅前より栄方面へ市電が走っていました。栄から名古屋駅前までの広小路には屋台がずらりと並び残業したときとか、夜遊びに来たとき屋台で食べましたい。街の美観のため禁止になりましたが、今でも残っていれば福岡の屋台に負けない名物になり全国の観光客を・・・
また当時は豊富に既製服は揃って無く女性の多くの方は生地を購入して自分で作られていた時代です。私が初めて買った背広は安物で５０００円位・・給料も基本給３，８００。いろいろついて５，０００円でした。いまでも背広の値段は昔と変わらないのはびっくりします。
物を販売するサービス業・・・当時はモノがない時代・・商品を仕入れ並べたらものすごく売れた時代でした。上司の中には仕入先に接待を受けたり、強要する者も・・・業者も大手と取引できれば会社発展間違いなかった時代でした。当時夜の遊びはキャバレー・麻雀・バー・競馬・競輪などが・・・上司が仕入先社長宅で飲み食いしながら麻雀・・店の開店間際の出勤、しばらくして眠気覚ましに珈琲店へ・・いい加減な勤務・・真面目な田舎人の私には納得いきませんでした。開店前の朝礼では会社のため真面目に働け、予算を達成せよと言っておいて・・上司の言動には我慢なりませんでした。私達平社員は開店１時間前には出勤して掃除・品物取り揃え・展示等準備に忙しい・・・上司が売れそうにない商品を業者の言いなりに仕入れてくるときがあるので、他の人はハイハイ文句を言わなかったが、私はこんなもの売れませんよ部長・・・と・・・お陰で同輩が昇進するのに私は数年送らされた（予算達成率は悪くないのに・・・）業者の接待にも絶対認めなかったので上司にたいへん嫌われた。しかし売上予算だけは他と比べて負けなかったのに・・・仕入れも私のセンスに合わせて仕入れしたので・・・売り上げ・在庫率・利益率がこの３っつが良くなくては・・・
昇進の見込みもないので私はひまがあるときは、時間を作って商売（ビジネスなどという洒落た言葉はなかったのでは）に関する本をいろいろ読み始めました。すぐには役に立たないがいつか役に立つことを信じて・・
会社経理（簿記）・飲食業界の将来を・販売業の将来・宅建資格・株等のあらゆる本を読み漁りました。当時名古屋にはスーパーはまだでした。飲食店も個人のうどん屋・めし屋程度でレストランと呼べるものは赤池のあさくまさんともう一つくらいしか・・・
この色々な本を読んだことで将来本当にそれを活かせるチャンスが来ようとは・・・誰が予想を・・もし親がいて私に聞かせてくれたら学生時代から勉強したものを・・・