高岡は1988年3月以来、36年ぶり。当時はJR乗りつぶしが目的だったので、城端線と氷見線にだけ乗って、加越能鉄道だった万葉線には乗っていなかった。そもそもその時分、路面電車にはあまり興味が無かったろう。氷見線も、3月だというのに高岡17:54発で往復しており、富山湾の車窓風景はろくに見ていないと思われたことから、まずその氷見線乗り直しからの予定だったのだが、それを忘れて高岡でしっかりと昼飯を食ってしまい計画が頓挫。昼間の氷見線は便数がなく、先に万葉線に乗ることにする。万葉線と氷見線は途中の能町までは並行しているので、高岡まで戻らずそこで乗り換えれば、日が暮れる前に氷見には行けそう。
万葉線沿いには重伝建がいくつかあるのだが、雪も積もっていて街歩きにはちょっと根性がいりそうな時期なので見送る。終点の越ノ潟まで50分乗り続けた。最後、乗客は我々だけ。それもそうだろう。なんでこんなとこが終点なのかと思い調べたところ、もともと万葉線は高岡から新湊までで、富山からの富山地方鉄道射水線が新湊で接続していたのが、富山新港の整備で射水線が分断されてしまったため、片割れの新湊~越ノ潟が加越能鉄道に譲渡され、現在の形になったそうな。
帰りはドラえもんの電車に乗りたいと息子が言うので、折り返す便を2本パスしたが、県営渡船に乗り継ぐ客はおろか、降りてきた人もほとんどおらず。15分間隔でこんなところまで律儀に電車が往復しているのは実に不思議に思えた。気候のいい時期なら、海王丸とか観光スポットもあるし、船で渡って新湊大橋を歩いて戻ってくるなんてこともよさそうで、訪れる人はもっと多いのかもしれない。ともかくこうして、民営路線電車を三セク化した稀有な路線に乗り終え、車庫のある米島口で下車。氷見線の能町に向かった。
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