白川郷へ(2)

　荘川インターで降りて30kmあまり。御母衣ダム辺りはシャーベット状の雪道で、白川郷は雨だった。年末に積もったらしい雪が、合掌造りの屋根をまだらに覆っていた。
　さすが世界遺産、この悪天の割にかなりの観光客、しかも国際的。スキー場価格の昼食をとった後さっそく歩き回る。途中で買っていくかどうか迷った長靴は必要なかった。メインの通りを避けて人気のない集落裏手の道を撮り歩いて、その勢いで凍った坂道を滑りながら展望台まで登ってみたら、ラッキーなことにちょうど雨が上がって日が差してきた。
　なお、展望台までは駐車場からシャトルバスが10分間隔で来ていることが、ここまで歩いて来てからわかった。マイカーで来ることも可能（当初はそうするつもりだった）で駐車場もがら空きだったが、200円と廉価、雪に埋もれた段々畑の風景も道中眺められ、環境保全にも資するかなりよいサービスなのに、ＰＲ不足がもったいない。下の駐車場で何を言ってるのかわからなかった騒音はこのバスの呼び込みだったことがバスを降りてからわかった。合唱集落で途中下車もできて便利なのだが、それも先に言えよって感じ。