小湊鉄道を撮りに

　昨年、小湊鉄道上総久保駅の銀杏を撮りに行ったのは11月29日のこと。同好の士が何人も駅を包囲する落ち着かない状況だったので、今年も行くなら平日に、と思っていたのだが、下半期に入ってめっきり忙しくなり休めそうにない。とは言え、高滝の子猫も気になるので、今年は２週間早い15日(土)の朝早くに出て行ってみた。欲を言えば日の出の頃に現地着だが、家を出たのは６時過ぎ。で、到着は７時45分頃。上総牛久駅付近で409号が10分ほど渋滞した以外はきわめて快調に来られたが、朝っぱらからアクアラインにあんなに車が走っているとは驚き。


　銀杏はまだ葉にちょっと緑色が残り、落ち葉も地面を覆うほどではなし。朝露に輝く刈田に惹かれて逆光になる位置に陣取って８時過ぎの上りを待っていると、既に一人、線路際にカメラを持った人が。結局その人がいた位置が無難だったかも知れない。
　２０分後の下り列車には５台のカメラが朝日に照らされた銀杏を狙っていた。私はといえば、肝心の銀杏を外して、咲き残ったコスモスなどを前景に。ダメだこりゃ。せっかく遠出してきたものの、いざ実物を目の前にすると、さほどの景色に思えない。昨年の、雨に濡れた落ち葉に薄日が差した景色の方が断然よかったな。
　もう一本待つことなく、隣の高滝駅に移動。駅頭にクルマを停めた途端、中井精也のブログその他のサイトで見たことがある猫が２匹、駆け寄ってきた。子猫というにはもうだいぶ大きい。もっと早く来るべきだった。。。
　カメラを取り出す間もなくトラックがやってきて、降りてきたおっさんが、いいの撮れた？。いや今来たばかり。カメラ何？。EOS7とkissX。俺は1VSと50Dを使ってる。へー写真撮るんですか。デジタルはすぐモデルチェンジするからいいの買わない方がいいな。てなことをしゃべりながら一服すると、ホームの裏手で小屋を建て始めた。


　朝日のあたるベンチで毛繕いする猫たちを撮りまくっていると暑いくらい。ここに汽車がやってきてくれればいい感じの絵なのだが、待合室にお客さんが増えてくると猫は駅前の方に行ってしまって戻ってこなかった。40分後の列車まで粘ってみたが、猫は一匹増えたものの、汽車とのコラボはならず。残念。
　せっかく千葉まで来たので、もっと撮り歩いたらよかったのだが、寝不足でイマイチ元気が出ず、関東の駅百選の上総鶴舞駅を眺めてからとっとと帰ったら、昼の12時半に家に着いた。やっぱりちょっともったいなかったかな。