廃線跡サイクリング

　よい季節なのでまたどこか軽く走りに行こうと思い、家の近所ばかりではつまらないので会社帰りに神奈川自転車散歩なんて本を買ってきてパラパラ見、寒川・茅ヶ崎付近に行ってみた。と言っても、本に載ってたコースとは関係なく、結局テツに走った。昭和54年に廃止された相模線の西寒川支線跡。
　10時頃家を出て、東名に乗ると、横浜町田前後で渋滞していたが、ほどなく厚木で降りて、車を停めるつもりだったさむかわ中央公園に行ってみたら、フリーマーケットが開催されていて、入庫待ちの車が大行列。で、相模川岸の公園（名前忘れた）へ。
　チャリを組んで走り始めたのは12時近く。再び中央公園前を通って、寒川駅近くの踏切を渡り、線路沿いを川の方に引き返すと、まもなくそれらしいカーブを描く草むらが線路から分岐し、そのすぐ先から遊歩道が始まっていた。


　ＪＴＢ「鉄道廃線跡を歩く」に記載のとおり、線路が保存されている公園がまもなく現れる。線路上に車両のひとつでもほしいところ。本に書いてあるのと同じ感想。


　で、もう少し走ると、また線路のある広場が現れ、ここに西寒川駅があったらしい。「旧国鉄寒川駅　相模海軍工廠跡」と記された石碑でそうとわかった。砂利採り線だというからもっと川岸まであったのかと思った。


　　というわけで、本日のメインイベントはこれにて終了。1.9kmしかない路線なので、あっけないのはしかたがない。周囲は工場街。堤防に上がって海に向かって走るが、保安林？に阻まれて川面は見えない。堤内側は工場とか畑とか真新しい戸建住宅地とか。じきに国道１号線に出て、沿道のお店で昼食。
　でその後すぐ海。ときどき日が差す曇天だったが、砂浜に人影は少なくなく、サイクリングロードもなかなかの交通量。メシ食ったばかりなのに、茶店で甘いものなど食らい、駅の方へ。最近テレビで見た、円（縁）結びのＣのモニュメントはちびっ子が占領していて、カップルが記念撮影の機会をうかがっている様がいじらしかった。


　駅の脇の跨線橋のカーブを確認してから（いまいち遮蔽物が多くて撮りづらそう）、これもテレビで見たサザン通り商店街を走ってみる。真夏の果実のオルゴールがＢＧＭで流れていたが、オールスターズとの関係はいかがなものなんだろうか。別にサザン好きでもないのでどうでもよいが。そういえば解散だとか。今更？。


　海沿いのサイクリングロードに戻り、相模川方向に戻る。帰りは河口にかかる橋を渡って右岸側の堤防を走る。途中、河川敷にポピーが満開の公園があった。結構きれいなのに人出が少なくてちょっともったいない感じ。


　また、堤防が切れているところがあって驚いた。草むらに獣道がしっかりつながっているので迷うことはなかったが、なかなかワイルド。洪水時は当然ここから水が出て、…その先の産廃処理場っぽいところが浸水するのかしら。遊水地なのかな。
　16時過ぎに車に戻って、今日のコースは28kmほど。高速は混んでたけど17時半過ぎには帰宅できた。海を見たせいか結構遠くまで行ってきた気分なのに、この手軽さ。なかなかよかった。