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朝の光(聖書の言葉)

ミカ書 解説 B 2020.10.12 

ミカ書 解説

 



2020.10.12


ミカは南王国ユダで,

ヨタム,アハズ,

ヒゼキヤ王たちの治世に

預言します。


迫りくるイスラエルとユダの滅亡と,

ベツレヘムに生まれるメシヤを

預言します。




ベツレヘムでのメシヤの誕生



ダビデの生まれた町 


(ミカ5:1,2 口語訳)


「今あなたは壁でとりまかれている。

敵はわれわれを攻め囲み,

つえをもって

イスラエルのつかさのほおを撃つ。

しかしベツレヘム・エフラタよ,

あなたはユダの氏族のうちで

小さい者だが,

イスラエルを治める者が

あなたのうちから,

わたしのために出る。

その出るのは昔から,

いにしえの日からである。」


ミカの預言した時代は,

ユダがアッシリヤに侵入して,

北王国を滅ぼそうとしていました。


このとき,

ミカは国難を救う支配者が

ダビデが生まれた町

ベツレヘムから出ると預言します。


新約聖書において,

東方の博士がエルサレムに来て,

キリストの生まれる場所を訪ねたとき,

ユダヤの学者が

ミカ書のこの箇所を引用します。


(マタイ2:4-6)


「そこで,

王は,民の祭司長たち,

学者たちをみな集めて,

キリストはどこで生まれるのかと

問いただした。

彼らは王に言った。

ユダヤのベツレヘムです。

預言者によって

こう書かれているからです。

『ユダの地,ベツレヘム。

あなたはユダを治める者たちの中で,

決して一番小さくはない。

わたしの民イスラエルを

治める支配者が,

あなたから出るのだから。』」

 



ミカ,広義を説く


(ミカ6:8 口語訳)


「人よ,

彼はさきによい事のなんであるかを

あなたに告げられた。

主のあなたに求められることは,

ただ公義をおこない,

いつくしみを愛し,

へりくだって

あなたの神と共に

歩むことではないか。」


ミカは,神との関係では義を行ない,

隣人との関係では愛の実践を,

自分自身には謙遜を身につけることを

教えます。



☆彡


(ミカ6:8)新共同訳

「人よ、何が善であり
主が何をお前に求めておられるかは
お前に告げられている。
正義を行い、慈しみを愛し
へりくだって神と共に歩むこと、
これである。」




(ミカ6:8)新改訳

「主はあなたに告げられた。

人よ。何が良いことなのか。

主は何をあなたに求めておられるのか。

それは,ただ公義を行ない,

誠実を愛し,

へりくだって

あなたの神とともに

歩むことではないか。」




新しい契約


(ミカ7:18-20口語訳)


「だれかあなたのように不義をゆるし,

その嗣業の残れる者のために,

とがを見過ごされる神があろうか。

神はいつくしみを喜ばれるので,

その怒りをながく保たず,

再びわれわれをあわれみ,

われわれの不義を足で踏みつけられる。

あなたはわれわれのもろもろの罪を,

海の深みに投げ入れ,

昔からわれわれの先祖たちに

誓われたように,

真実をヤコブに示し,

いつくしみをアブラハムに示される。」


「残りの者」とは,

捕囚の苦しみを通ってきたことを

言い表しています。




神はわたしの願いを聞かれる。


(ミカ7:7-9)口語訳

「しかし,わたしは主を仰ぎ見,
わが救の神を待つ。
わが神はわたしの願いを聞かれる。
わが敵よ,わたしについて喜ぶな。
たといわたしが倒れるとも起きあがる。
たといわたしが
暗やみの中にすわるとも,
主はわが光となられる。
主はわが訴えを取りあげ,
わたしのためにさばきを行われるまで,
わたしは主の怒りを
負わなければならない。
主に対して罪を犯したからである。
主はわたしを光に導き出してくださる。
わたしは主の正義を見るであろう。」


神はわたしたちの願いを聞かれます。



「慕いまつる主なるイェスよ」

(聖歌557番,新聖歌191番)

慕いまつる 主なるイエスよ
とらえたまえ われを
道に迷い 疲れ果てし
弱きしもべ われを

風はつのり 夜は迫る
されど 光見えず
み手をのべて 助けたまえ
めぐみ深き イエスよ

胸の内に やすきあらず
いまか息も たえなん
近くまして きかせたまえ
愛のみこえ われに

こたえたまえ 主なるイエスよ
さけび祈る 声に
起こしたまえ 立たせたまえ
たおれしずむ われを




(ミカ7:18,19)

「あなたのような神が,

ほかにあるでしょうか。

あなたは,咎を赦し,

ご自分のものである残りの者のために,

そむきの罪を見過ごされ,

怒りをいつまでも持ち続けず,

いつくしみを喜ばれるからです。

(18)

もう一度,私たちをあわれみ,

私たちの咎を踏みつけて,

すべての罪を海の深みに

投げ入れてください。(19)」


 18 ミカは預言を終えるに当り,

神への感謝と賛美を高らかに歌います。


「あなたのような神」は,

「咎を赦し」

「そむきの罪を見過ごされ」

「いつくしみを喜ばれる」方です。


このような神は

「ほかにあるでしょうか」。

いや,絶対にないといいます。

恵みの神への力強い信仰告白です。


19 イスラエルを導かれた神の

あわれみが徹底されます。


「咎」は踏み付けられ,

全く無力となります。


「すべての罪」は

海の深みに投げ入れられ,

二度と目に触れることなく,

思い出されることもありません。


神の計り知れない恵みへの

信頼の祈りです。


2020-10-12



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