ギデオン (士師6-8章)
ギデオンの祈り
(士師6:15口語訳)
「ギデオンは主に言った,
『ああ主よ,
わたしはどうしてイスラエルを
救うことができましょうか。
わたしの氏族は
マナセのうちで最も弱いものです。
わたしはまたわたしの父の家族のうちで
最も小さいものです。』」
ギデオンの召命から始まります。
○
臆病なギデオン
(士師6:24-27)
「そこで,
ギデオンはそこに
主のために祭壇を築いて,
これをアドナイ・シャロムと名づけた。
これは今日まで,
アビエゼル人のオフラに残っている。
その夜,主はギデオンに仰せられた。
『あなたの父の雄牛,
七歳の第二の雄牛を取り,
あなたの父が持っている
バアルの祭壇を取りこわし,
そのそばのアシェラ像を切り倒せ。
そのとりでの頂上に,あなたの神,
主のために石を積んで祭壇を築け。
あの第二の雄牛を取り,
切り倒したアシェラ像の木で
全焼のいけにえをささげよ。』
そこで,ギデオンは,
自分のしもべの中から
十人を引き連れて,
主が言われたとおりにした。
彼は父の家の者や,
町の人々を恐れたので,
昼間それをせず,
夜それを行なった。」
ギデオンは,はじめは臆病でした。
神の召命を受けて
ギデオンは主の霊に満たされ,
勇気ある勇士となります。
ギデオンは300人の選ばれた兵士で,
13万5千人のミデヤンの軍を
破ります。
「アドナイ・シャロム」とは,
「主は平安」という意味です。
○
ギデオンに臨む聖霊
(士師6:34口語)
「主の霊がギデオンに臨み,
ギデオンがラッパを吹いたので,
アビエゼルびとは
集まって彼に従った。」
ここでの「臨む」のもとの言葉は
「着せられる」,
「衣を着せられる」の意味です。
聖霊は,ギデオンの上に降り,
強力な武具のようにして包んだので,
ギデオンの力は
不死身となり無敵となりました。
○
ギデオンの精兵
(士師7:7口語訳)
「主はギデオンに言われた,
『わたしは
水をなめた三百人の者をもって,
あなたがたを救い,
ミデアンびとをあなたの手にわたそう。
残りの民は
おのおのその家に帰らせなさい』」。
ヨルダン川西岸での戦いです。
(士師7:1‐8:3)
ミデヤン軍は13万5千もいるのに,
更に兵の数を減らすように
主が命じられました。
(8:10)
それは,
勝利を与えて下さるのは
神であることを明確にするためです。
○
「主のために,ギデオンのために」
(士師7:16-18)
「彼は三百人を三つの小隊に分け,
全員に角笛と空の水がめを持たせた。
その水がめの中には松明を入れさせ,
彼らに言った。
『わたしを見て,
わたしのするとおりにせよ。
わたしが敵陣の端に着いたら,
わたしがするとおりにせよ。
わたしとわたしの率いる者が
角笛を吹いたら,
あなたたちも敵の陣営全体を
包囲して角笛を吹き,
『主のために,ギデオンのために』
と叫ぶのだ。』」
「角笛」(16)を用いたのは,
エリコにおける
「主の戦い」と同じです。
(ヨシ6章)
○
主が治める
(士師8:22、23口語訳)
「イスラエルの人々は
ギデオンに言った、
『あなたはミデアンの手から
われわれを救われたのですから、
あなたも、
あなたの子も孫も
われわれを治めてください』。
ギデオンは彼らに言った、
「わたしはあなたがたを
治めることはいたしません。
またわたしの子も
あなたがたを治めてはなりません。
主があなたがたを治められます」。
2020-10-23