ヨハネの手紙第一 5章 (1ヨハネ5章)
イエス・キリストについての証
(1ヨハネ5:5-8)
「世に勝つ者はだれか。
イエスを神の子と
信じる者ではないか。
このイエス・キリストは,
水と血とをとおって
こられたかたである。
水によるだけではなく,
水と血とによって
こられたのである。
そのあかしをするものは,
御霊である。
御霊は真理だからである。
あかしをするものが,
三つある。
御霊と水と血とである。
そして,
この三つのものは一致する。」
「水」は洗礼と関係しています。
イエスは洗礼者ヨハネから,
洗礼を受けます。
(ヨハネ1:32-34)
「ヨハネはまた
あかしをして言った,
『わたしは,
御霊がはとのように天から下って,
彼の上にとどまるのを見た。
わたしはこの人を知らなかった。
しかし,
水でバプテスマを授けるようにと,
わたしをおつかわしになった
そのかたが,
わたしに言われた,
『ある人の上に,
御霊が下ってとどまるのを見たら,
その人こそは,
御霊によってバプテスマを
授けるかたである』。
わたしはそれを見たので,
このかたこそ神の子であると,
あかしをしたのである』」。
「血」は十字架上での
イエスの死を想起します。
(ヨハネ19:28-30)
「そののち,
イエスは
今や万事が終ったことを知って,
『わたしは,かわく』と言われた。
それは,
聖書が全うされるためであった。
そこに,
酢いぶどう酒が
いっぱい入れてある器が
おいてあったので,
人々は,
このぶどう酒を含ませた海綿を
ヒソプの茎に結びつけて,
イエスの口もとにさし出した。
すると,
イエスはそのぶどう酒を受けて,
『すべてが終った』と言われ,
首をたれて息をひきとられた。」
「霊」は聖霊のことです。
イエス・キリストが
洗礼を受けたとき,
聖霊を受けました。
そして,
イエスが十字架にかけられ,
復活し,昇天したのち,
信じる者に聖霊を送ります。
○
永遠のいのち
(1ヨハネ5:12)
「御子を持つ者は
いのちを持っており,
神の御子を持たない者は
いのちを持っていません。」
●
永遠のいのち
(1ヨハネ5:13)
「私が神の御子の名を信じている
あなたがたに対して
これらのことを書いたのは,
あなたがたが
永遠のいのちを持っていることを,
あなたがたに
よくわからせるためです。」
この手紙の結論を宣べています。
○
(1ヨハネ5:14-15)
「何事でも
神のみこころにかなう
願いをするなら,
神はその願いを
聞いてくださるということ,
これこそ神に対する
私たちの確信です。
私たちの願う事を
神が聞いてくださると知れば,
神に願ったその事は,
すでにかなえられたと
知るのです。」
イエス・キリストは
次のようにいっています。
(ヨハネ15:7)
「あなたがたが
わたしにつながっており,
わたしの言葉が
あなたがたに
とどまっているならば,
なんでも望むものを求めるがよい。
そうすれば,
与えられるであろう。」
○
イエスはまことの神・永遠のいのち
(1ヨハネ5:20)
「神の御子が来て,
真実な方を知る理解力を私たちに
与えてくださったことを
知っています。
それで私たちは,
真実な方のうちに,
すなわち
御子イエス・キリストの
うちにいるのです。
この方こそ,まことの神,
永遠のいのちです。」
イエス・キリストは神であり,
人でもあります。
ヨハネは,
教会の誤まった教えにたいして
書きました。
「神の子」とは,
イエス・キリストが
父なる神にたいしての
関係としてあらわしています。
イエス・キリストが,
神性を備えていることを
あらわしています。
2019-12-20