(村上春樹)
「そこでおうかがいしたいのは,
いちおうぼくにしても河合先生にしても,
している仕事はひとつの社会的行為の中に入っているのですね。
これが入らない人はどうなるんだろうと思うのです。」
(河合隼雄)
「入らない人は気の毒なのです。
たとえば,人殺しによって自分は癒されるんだ,
という人がいたとしますね。
そうすると,それはものすごく気の毒なんですよ。
そういう人に会うのがぼくらの仕事で,
なんとか社会的に受け容れられる方法であなたの表現はありませんか,
というのでいっしょに考えていくのだと思います。
『人殺し』の象徴的実現を,
社会的に許容された形で行なっていくのです。」
(「村上春樹,河合隼雄に会いに行く」p168)
この2人は,キリスト者ではないようです。
2人の問いかけは,聖書から出発しているようには思われません。
また,聖書を熟読し,神学を深く学んでいるようには思われません。
しかし,聖書の真理の問いかけをいつもしているように思われます。
そして,イエス・キリストを信じる者に,聖書の教えを別の角度から教えてくれます。
キリスト者の中には,村上春樹が今のキリスト教会の突破口になるのではないかと言う人が何人かいます。
わたしは,彼の小説は4,5冊読んだだけですが,そのように思っています。
この箇所も聖書の教えを知るヒントになります。
イエス・キリストの十字架の愛の裏には,暴力があるということです。
そして,十字架には,暴力の原因と,解決が表されているのではないかということが,見えてきます。
村上春樹はこの暴力の問題には,真理が隠されていると,彼自身が知っていることに意味があるのではないでしょうか。
聖書の中心は,イエス・キリストの自己犠牲の愛の現われである十字架であると共に暴力,あるいは殺人でもあるからです。
(マタイ16:21)
「イエス・キリストは,
ご自分がエルサレムに行って,
長老,祭司長,律法学者たちから
多くの苦しみを受け,殺され,
そして三日目によみがえらなければならないことを
弟子たちに示し始められた。」
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