「風の歌を聞け」に,次ぎのような箇所があります。
ラジオのリクエスに次のような手紙が送られ,放送されます。
「病院の窓からは港加見えます。
毎朝私はベッドから起き牛上って港まで歩き,
海の香りを胸いっぱいに吸いこめたら………と想像します。
もし,たった一度でもいいからそうすることができたとしたら,
世の中が何故こんな風に成り立っているのかわかるかもしれない。
そんな気がします。
そしてほんの少しでもそれが理解できたとしたら,
ベッドの上で一生を終えたとしても耐えることができるかもしれない。
さよなら。お元気で。」
ラジオのパーソナリーティーは次のように言います。
「僕は・君たちが・好きだ。」
(「風の歌を聞け」講談社文庫p146 から)
あなたなら何と彼女に話しますか。
この女性に応えられるのはただ一人,
イエス・キリストだけではないでしょうか。
私たちは,イエス・キリストに向けて指を差すことが出来るのです。
イエスは2人の犯罪人と共に十字架にかかりました。
このとき,犯罪人の一人にイエス・キリストは次のように言いました。
「まことに,あなたに告げます。
あなたはきょう,わたしとともにパラダイスにいます。」

(ルカ23:39-43)
「十字架にかけられていた犯罪人の
ひとりはイエスに悪口を言い,
『あなたはキリストではないか。
自分と私たちを救え。』と言った。
ところが,もうひとりのほうが答えて,
彼をたしなめて言った。
『お前は神をも恐れないのか。
おまえも同じ刑罰を受けているではないか。
われわれは,
自分のしたことの報いを
受けているのだからあたりまえだ。
だがこの方は,
悪いことは何もしなかったのだ。』
そして言った。
『イエスさま。
あなたの御国の位にお着きになるときには,
私を思い出してください。』
イエスは,彼に言われた。
『まことに,あなたに告げます。
あなたはきょう,
わたしとともにパラダイスにいます。』」