エクストリーム四十代のかもめ日記

野球を中心に、体力気力に任せて無茶をしがちな日常を綴る暑苦しい活動記。

競艇場(戸田)に降臨した斎藤雅樹を詣でる

2019-08-03 21:28:11 | 日記
8月2日、ネットの記事を読んでいて、我が神・元巨人の大エース
斎藤雅樹がモルツのプロ野球OB戦に出ていたことを知る。
私の存在の土台である斎藤雅樹の情報はとにかく手に入らない。
「もっと情報発信してくれればいいのに」と思って検索してみたら、
戸田ボート(正式には「ボートレース戸田」というらしい)にて
8月3日にトークショーとあった。
…8月3日!? 明日じゃん、しかも戸田ボート比較的近いじゃん。

もう行くしかないでしょう。3日土曜、正午すぎに家を出て、
12:50に高島平を発車する無料バスに乗る。
13:10、人生初の戸田ボートに降り立つ。実は競艇場自体は
初ではなくて、昔仕事で多摩川競艇の売店売り子をやったことがある。
しかし客として場内に入るのは初めてで、ゲートの通り方がわからない。
ガードマンさんに聞いたら、なんとゲートに直接100円玉を入れるの
だそうだ。へえー。

そして場内中を歩き回ったが…いや~まだまだ昭和だね。
テレビのCMは女性にもアピールしているようだが、実際のレース場は
昭和すぎる。また、初心者にはマークシートや舟券の自販機が難しすぎる。
初心者ガイドのボランティアの人とか用意できないんだろうか。
しかも「戸田競艇の第何レース」という基本情報までマークする必要が
あってほんと煩雑。たいがいの人が「この競艇場の次のレース」を
買うんだから、それだけの自販機がほしい。

当然ややこしい舟券は買わずひたすら時間をつぶし、イベント会場へ。
会場はいっぱしのホールになっていた。
ステージを下から見上げるアリーナ的な席でなく、ステージの真正面の
スタンド的な席を30分前に陣取って斎藤待ち。

いよいよ9レースの舟券発売と同時にイベント開始。
斎藤の登場と紹介とともに、司会者の女性が「あら、正面に…?」と、
私をネタにして斎藤に振る。うぎょぉぉ!
斎藤殿堂入り記念Tシャツ&リストバンドに真オレンジのスカート、
荷物は受注販売の「85 SAITOH」トート、しかも
「斎藤雅樹」と大書きされたタオルを掲げる馬鹿がいればね…
斎藤もうれしかったらしく、変なノリで司会者に返す。
「いやあもうあそこはね、ファミリー席ということで」
おいおいおい周囲の人が「斎藤の身内の人?」と思うじゃん!
慌てて「違う違う」と手を横に振って照れてみせる。
事前に周囲を見回して、一目瞭然な斎藤ファンが私だけなのを
確認していたので、絶対にこれは私のこと。私がいたことで
斎藤が「やっぱりまだ人気があるんだなー」と思われますように。

そして斎藤雅樹のトークを聴きながらお姿を眺める至福の時間。
本当にいい人で、明るくて素晴らしいお人柄だよ…

しかも最後に斎藤のサイン色紙と引き換えられるボールを客に
投げてくれるという話で、この展開だと、斎藤は私に投げない
わけにいかないよな…と思ったら、やっぱりそうだった。
最初のボールを、下投げでていねいに私のところに投げてくれた。
十メートルくらい距離はあったけど、そこはさすが元プロ投手。
ありがたくて滂沱の涙、だが私は運動神経がスカスカなので、
左肩付近に来たボールを見事弾いてしまった。周囲の人々は
完全に空気を読んでくれて、何段も下の広い空間に転がった
ボールを誰も追わない。それを慌てて私が取りに行って、
拾って一件落着。

斎藤が直に私にボール投げてくれたあ~
斎藤の投球を(受けそこなったけど)受けたあ~
そして、斎藤からじゃなく係員からだけど、ボールと引き換えに
サイン色紙をもらったあ~…泣泣泣…

9レースの舟券発売中のトークショーはそれで終わりだけど、
次は10レースの舟券発売中の予想会トークがあるの!
だからそのまま、席でがっつり斎藤の次の登板…もとい登場を
待つ。その間、レースの映像を眺めていて、少しだけなら
ボートレースがわかったような感じがした。

そして10レース舟券発売中のトーク開始。私はさっきもらった
色紙を抱いて、また斎藤雅樹様をキラキラ眺めた。
なんと、このトークでは、斎藤が(わからないなりに)
ボートの予想もしてくれる展開!
自身の背番号の41に、今日当たっている6番を追加して
4-1-6の予想をする斎藤に、司会者の女性が声を上げる。
「さあ、斎藤さんの予想に乗る方は? 手を挙げてください!」
私、もともと、今日は「41」の舟券を買おうと思って
来ていたので、当然手を挙げた。斎藤の背番号は、
41、11、85、77、85と変遷したので、「6」までしか
ない舟券で斎藤の背番号を表現するなら「4-1」しかないから。
手を挙げる私を見て、斎藤が指さして「オッ!」と言ってくれた。
けっこう、かまってくれる人なんだよね。二軍コーチ時代、
二軍監督時代にも、こんな一介のファンをかまってくれたっけ…

斎藤は「4と1と6の“ボックス”」で買う指示をステージ下に
出したんだけど、私は「4-1-6の3連単」にする。
そんでステージ近くの舟券売り場に行ったけど、マークシート
ちんぷんかんぷん。前に競馬に連れていってもらって馬券を
頑張って買ったのに、記憶皆無。(多分システム的には近かった)
周囲の人に助けられ、しまいには書いてもらったあげく、
自動券売機も右往左往して周囲の人に声をかけてもらって教わり、
なんとか舟券を買うことができた。おっさんたち、47歳女子に
優しいな。偉いな、若い嬢ちゃん相手でもないのにな。

舟券購入タイムが終わり、ステージ上の司会者と斎藤と報知の記者と
我々客席とで、第10レースを一緒に見る。
結局第10レースは「1-4-2-6…」の順で、斎藤は惜しかったし、
私は大いに外れてしまった。でも、とっても楽しかった。

ステージ上と客席の距離があるとはいえ、巨人の大エース様と一緒に
競艇を楽しむ、という極上の体験をできたこの日…
斎藤雅樹が投球したボールを受け(そこね)たこの日…
贅沢すぎて、どう表現したら良いのかもまったくわからぬまま、
色紙を抱いて幸せいっぱいに帰宅した。

で、この話にはオチがあって、戸田ボートへの無料バスの
乗り場を聞いた時、知っているはずのない母が正確に
場所を答えたのを変だなと思ったら…
帰って実家に凱旋したら、母にこう言われたよ。
「前にママちゃんが、真澄ちゃん(桑田真澄)が来るって
いうから行ったのと同じイベントでしょ?」
ああ! 以前そんなことあった! あれ戸田ボートだったんだ。
母とほとんど同じことをやって悦に入っていた。母娘ってこわい。

斎藤雅樹、このほんとに飾らず謙虚で優しく温かい大エースよ。
私の人生にずっと、彼への憧れが在り続けることを誇りに思う。