2017年は、我が人生において最もカオスに野球三昧の一年でした。
ロッテファンなのでロッテ戦はもちろん行くわけですが、ヤクルトの
ファンクラブ会員でもあるので石川雅規登板試合を中心にヤクルト戦に行き、
さらに我が神・斎藤雅樹が(前半戦は)巨人の二軍監督だったのでイースタン
リーグの巨人戦も見に行ったうえに、なんと、大谷翔平を見たいがために
日ハムの東京ドーム年間シートを購入してしまったのです。
これは、元G党でカツオが好きなかもめによる、大谷翔平観戦記…
に見せかけた単なる「東京ドーム年間シートオーナー体験記」であります。
大谷翔平について、最初、私は「さすがにプロで二刀流をやるのは無理」と
思っていました。
しかし、まず大谷の投球を見て「これは投手をやめちゃダメだ!」と思い、
次に打球を見て「この打球の伸びは天性のもの、この打球を打つ人が打者を
やめちゃダメだ」と思いました。
で、「どっちも絶対やめちゃダメなんだから、二刀流をやるべし」という
意見へと即座に転じました。試合を見て、そうしか結論できなかった。
2016年には、東京ドームで大谷が出場する試合を見たくて二度ほど
会社帰りにダッシュで行ってみたのですが、もう試合が始まっているのに
チケット売り場が超~大行列で、しかも「今からお並びいただいても、
チケットをお求めいただけない可能性が高いです」というアナウンスが
繰り返されるような状態でした。
定時ダッシュで電車賃かけて駆けつけたのが無駄足! ロッテファンなのに、
他球団の選手のためにこの騒ぎ!
大谷翔平は、そのくらい魅力的で素晴らしい選手ということです。
2016年のパ・リーグ優勝は日ハムですが、大谷翔平が先発して1対0の
完封勝ちで決めたという「なんだこりゃ」なヒーロー漫画状態。
「投手なのに先頭打者ホームラン」とか(しかもその試合8回まで投げてる
んだよ!)、CSで球速165キロ計測とか、何なのこの人!
こんなすごい選手をなんとかしてもっとちゃんと見たいじゃない!!
2017年、シーズン前にだらだらネットを見ていた私の目に、「北海道
日本ハムファイターズ 東京ドーム年間シートのご案内」という広告が
入ってきました。
「…年間シート。……日ハムの東京ドームの年間シート!?!?」
俄然、刮目する私。
日ハムは北海道に移転する前、東京ドームを本拠地としていたので、
その頃の名残で、ある程度の数の試合を東京ドームで開催します。
「多分10試合とかだから、そんなにべらぼうな金額ではないはず…」
恐れおののきつつも日ハムの公式サイトから年間シートの案内を見てみたら、
東京ドームでの主催試合は7試合で、東京ドームホテルのブッフェつきの
席で5万数千円というお値段でした。しかも7戦中3戦がロッテ戦!
さらに4人まで使える指定席or自由席引換券1回分と、鎌ヶ谷球場
(日ハムの二軍本拠地)のチケット多数ついてる。でも5万何千円…
いろいろ悩みましたが、シンプルに「大谷翔平のために5万出せるか?」と
自分に問うたら、その返事は即答の「ハイ」でした。
2018年にはメジャーに行ってしまうだろう。日本で今年のうちに見て
おかなければならない。だって私、飛行機ダメだからアメリカ行けないもん。
あの、去年は入れなかった東京ドームのハム戦の席を全試合分確保できる。
買うっきゃないよね♪
ネットで連絡先を伝えて、年間シートの案内じたいは電話で行われました。
「今でしたら、一番前のお席がご用意できます」
まじか!! 申し込み時期は遅かったけど、1人だから隙間があった模様!
諸々説明を受け、その場で申し込みを決めました。
私は「東京ドームのシーズンシートオーナー」になったのです。
耳からそれだけ聞くと大金払ったすっごい金持ちみたい!!
とはいえ、「年間シートを買う」というのは勇気が要るものです。
実は、そのハードルを下げてくれたのは読売ジャイアンツでした。
巨人の特別チケットに『読売ジャイアンツOB解説付き「直生」練習見学
ツアー』がセットになった指定B席というのがあるのです。巨人OBの
20分くらいのトークがついた、東京ドーム裏方ツアーみたいなもので、
ビールの売り子ちゃんのタンクを背負わせてくれたり、VIPルームや
年間シートを案内してくれたりするツアーがついてきて、普通の指定Bと
同じ価格。超、お買い得。
私の母は桑田真澄を命がけで愛する人なので、桑田がこの担当の時に
母を連れていってあげたのですが、その時に引率のチアの女の子から、
「ビュッフェのついた年間シート」を説明され、試しに座ってみたりして
いました。だから、どんな席なのかは完全にわかっていたわけです。
小心者で守銭奴な私が「年間シート」という高いハードルを越えられたのは
読売ジャイアンツの営業努力のお陰といえるでしょう。
日ハムと巨人の東京ドームタッグプレーに仕留められた私は、耳をそろえて
全額を支払いました。それからしばらくして、いよいよ1年分、7枚の
チケットと特典チケット等々が送られてきました。
日ハムの看板選手たちがプリントされた券面に苦笑い。
ロッテファンの私が、この、中田翔とかがどどーんとポーズをつけてる
券面をおし戴いて東京ドームに通うのか。大谷の券面は記念になるが。
そして、年間シート購入者専用サイトから、購入者オンリーのいろんな
交流イベントなどが申し込めるようにもなっていました…が、これは、
全部がソッコー埋まっていて、とうとう一つも申し込む余地がありません
でした。このへんは改善してほしいなあ。せっかくだったのに。
4月20日木曜日、東京ドームでの日ハム×オリックス戦が、人生初の
オーナー様観戦となりました。
しかし…スターティングメンバーに、大谷翔平の名はありませんでした。
大谷は4月8日に足を痛めて9日に登録抹消となり、この年、東京ドーム
での出場は東京ドーム最終戦の9月7日だけ。その日は「3番・指名打者」
で先発出場して2打数1安打(2四球)という結果で、私が年間シートで
見られたのはヒット1本だけでした。大谷出る出る詐欺やん~~!!
と、いうことで残念ながら大谷翔平レポートにはなりません。
人生初のオーナー様観戦の日、私は会社を早退して東京ドームに向かいました。
(野球だライブだと、年中早退しててよくクビにならないな!)
18時試合開始のところ、初日なので16時半すぎくらいに到着。
シーズンシートオーナー用の入り口から恐る恐る入ると、当然ながらまずは
チケットの確認。ビビり散らしつつも無事入場。私の席は、入り口から
まっすぐ行って階段を下りた先の最前列、通路から2番目でした。
ほどなく隣の通路側の席に、巨大なレンズを装着したカメラを手にした女子、
いわゆる「バズーカ女子」がやってきました。
席の構造上、彼女も一人でシーズンシートを買っていることは明らか。
これは、毎試合このカメラで好きな選手の写真をばっしゃばしゃ撮るために
大枚はたいてシートを買ったのでしょう。なるほど、これもまたファン道。
「あっ、よろしくお願いします~」
バズーカ女子は愛想よく挨拶をしてくれました。わずか7試合とはいえ、
1シーズン隣り合わせになるので、隣が明るい女性でホッとしました。
本当は隣の席の他人と友達然と過ごすのは面倒なんだけど(一人で観戦したい)
このバズーカ女子とは最後まで時々仲良く話をして楽しくやりました。
あっ、すぐに「実は私はロッテファン」とカミングアウトしましたよ。
「ロッテ戦の時はロッテファンになりますが…」と先に謝っておきました。
ブッフェは、紙のトレーに紙の食器だけど美味しい!
ホテルブッフェらしい料理も出るし、ポテトフライ等のジャンクなものも
あって、欲張った結果統一感のない食事になるのがなんとも贅沢で楽しい。
試合開始30分前には食べ物を取るレーンが大混雑になるので、早く来るか
試合開始後に悠々と取るか。私には「試合開始後に、試合でなく食べ物を
延々と見ている」という選択肢はないので、平日のオーナー様デーは全部
会社を早退しました。(いい会社だな!)
デザートが出るタイミングが「何回終了後」とかで、そのタイミングに
なるとまた並びに行きます。でも「なくなっちゃった」ということは
なかったように思います。量は充分に用意されていました。
とにかく、ブッフェに関しては大満足。好き放題食べ物を盛りつけて、
お酒を飲みながら(これは別料金)、たっくさん美味しいものを食べて、
二階の最前列で野球を見る。もう、ほんとにパラダイス。
実はもう、初日に「これが7試合も味わえるとは、完全に元は取ったな」
と満足してました。
なおバズーカ女子の反対側のお隣さんは、複数人でシェアしているらしく
子供連れや女性同士の2人組が交替で使っていました。
いずれにしても、両隣が女子供ばかりで安心して1シーズン過ごせました。
ロッテ戦のある日の風景。混んでずらっと並んでしまったブッフェの列を
進んでいくと、あれあれロッテのユニフォームを着込んだ人とすれ違う。
ここは日ハムのシーズンシートでないのかい。一部はチケットで売ってる
席なのかもしれないけどね。でも一塁側であることは間違いない。
でも私もロッテのユニフォーム。すれ違ったロッテファンが「あっ、
ロッテファンですね」と笑顔で声をかけてくる。「こんなところに、
お互いなんでいるんだろうねえ」というお茶目な笑顔。
「いや~大谷翔平が見たくて、年間シート買っちゃったんですよ☆」と
笑顔で答えて「がんばりましょー」と手を振りました。
それをニコニコ笑顔で見ている周囲の日ハムファン。
もともとパ・リーグのファンは仲がいいんだけど、ほんとにほのぼのした
いい環境でした。
ロッテ戦の時だけだけど、隣の者がロッテのユニフォームを着ても嫌な顔
一つしなかったバズーカ女子をはじめ、日ハムファンの皆さんありがとう。
私が全試合行ったわけではなく、このオーナー様席は2回、ダンナに
譲りました。そのうちの1回は「指定席(あるいは自由席)券に4人まで
引き換え」という特典チケットを活用して、会社の女子3人と一緒に
観戦に行きました! なんとか指定席に引き換えたいと思ったんだけど、
土曜だったからか自由席にしか引き換えられず、一人で引き換えに並んだ
あとは、自由席の場所取りにダッシュで球場の中に入り、獅子奮迅の
ホストぶりで女子たちと楽しく華やかに観戦しました。
もちろん連れの女子たちは観戦タダ。特典のチケットだからね!
その日は日ハムの黄色いユニフォームを配る日で、しかもロッテ戦だった
ので、2人は配られたユニフォームを着て、私ともう一人は私の持参した
ロッテのユニフォームを着ました。試合はロッテが負けたけど…
その後、オーナー様席で観戦していたダンナと場外で合流して、女子4人の
楽しい観戦記念写真を撮ってもらって解散しました。楽しかった!
これで実質、7試合分+4人観戦分でチケット11枚分でしょ。
絶対お買い得だと思うな!
そして鎌ヶ谷スタジアムの二軍戦チケットはけっこうバズーカ女子に
あげました。なぜなら前年に斎藤雅樹巨人二軍監督を追いかけて鎌ヶ谷に
行ったものの、とんでもない遠さ不便さだったうえに、あまりの暑さに
負けて人生初めて「試合の途中で、暑くて挫折して帰る」ということを
やってしまって、この年に1回たりとも行く気になれなかったので…
そんなこんなで東京ドームのシーズンシート(ブッフェ付き)を堪能させて
いただきました。大谷翔平は思ったように見られなかったけど、思いきって
新しい世界を見てみる良いきっかけとなりました。
シーズン終了後、やはり大谷翔平のメジャーリーグ挑戦が決定しました。
最後に「シーズンシートを来年も継続するか」というアンケートを書いて
送るんだけど、大満足だったから、ほんとに「継続する」にしようか…と
最後まで迷いました。でも、年に何十万プロ野球に突っ込むんだよ、と
いう状態だったのでなんとか頑張ってガマンしました。
その後、日ハムの担当者からお電話をいただいて、やりとりしました。
「本当に大満足だったので、継続しようかなという気持ちもありましたが
そこにお書きしたとおり、実際はロッテファンなので、大谷選手がいなく
なったらやっぱり家計のこともあって、我慢しなければと…」
「今回お断りいただいた後になると、今のような最前列をお取りするのが
難しくなってしまうので、ご継続がお勧めではあるのですが…」
「うう~、本当にとっても良いお席で素晴らしかったので惜しいですが、
やはり…大谷翔平が見たかった、ということで来年はあきらめます」
そんなやりとりが交わされ、お互いにお礼の言い合いをして惜しみつつ
電話を切りました。
こうして、夢のような東京ドームオーナー様の1年が終わりました。
ほんとにめっちゃ良かったので、日ハムファンではなくても、ぜひ一度
東京ドームの日ハム年間シートのオーナーになってみてください。
ホントに年何十試合とかのガチな年間シートはなかなか買えないけど、
7試合だけオーナー様がやれるというのは贅沢の種類としてけっこう
上等の部類じゃないかと思います。友人とシェアするとかもお勧め!
以上、大谷翔平を追いかけて…のはずが、単なる年間シート体験記でした。
ロッテファンなのでロッテ戦はもちろん行くわけですが、ヤクルトの
ファンクラブ会員でもあるので石川雅規登板試合を中心にヤクルト戦に行き、
さらに我が神・斎藤雅樹が(前半戦は)巨人の二軍監督だったのでイースタン
リーグの巨人戦も見に行ったうえに、なんと、大谷翔平を見たいがために
日ハムの東京ドーム年間シートを購入してしまったのです。
これは、元G党でカツオが好きなかもめによる、大谷翔平観戦記…
に見せかけた単なる「東京ドーム年間シートオーナー体験記」であります。
大谷翔平について、最初、私は「さすがにプロで二刀流をやるのは無理」と
思っていました。
しかし、まず大谷の投球を見て「これは投手をやめちゃダメだ!」と思い、
次に打球を見て「この打球の伸びは天性のもの、この打球を打つ人が打者を
やめちゃダメだ」と思いました。
で、「どっちも絶対やめちゃダメなんだから、二刀流をやるべし」という
意見へと即座に転じました。試合を見て、そうしか結論できなかった。
2016年には、東京ドームで大谷が出場する試合を見たくて二度ほど
会社帰りにダッシュで行ってみたのですが、もう試合が始まっているのに
チケット売り場が超~大行列で、しかも「今からお並びいただいても、
チケットをお求めいただけない可能性が高いです」というアナウンスが
繰り返されるような状態でした。
定時ダッシュで電車賃かけて駆けつけたのが無駄足! ロッテファンなのに、
他球団の選手のためにこの騒ぎ!
大谷翔平は、そのくらい魅力的で素晴らしい選手ということです。
2016年のパ・リーグ優勝は日ハムですが、大谷翔平が先発して1対0の
完封勝ちで決めたという「なんだこりゃ」なヒーロー漫画状態。
「投手なのに先頭打者ホームラン」とか(しかもその試合8回まで投げてる
んだよ!)、CSで球速165キロ計測とか、何なのこの人!
こんなすごい選手をなんとかしてもっとちゃんと見たいじゃない!!
2017年、シーズン前にだらだらネットを見ていた私の目に、「北海道
日本ハムファイターズ 東京ドーム年間シートのご案内」という広告が
入ってきました。
「…年間シート。……日ハムの東京ドームの年間シート!?!?」
俄然、刮目する私。
日ハムは北海道に移転する前、東京ドームを本拠地としていたので、
その頃の名残で、ある程度の数の試合を東京ドームで開催します。
「多分10試合とかだから、そんなにべらぼうな金額ではないはず…」
恐れおののきつつも日ハムの公式サイトから年間シートの案内を見てみたら、
東京ドームでの主催試合は7試合で、東京ドームホテルのブッフェつきの
席で5万数千円というお値段でした。しかも7戦中3戦がロッテ戦!
さらに4人まで使える指定席or自由席引換券1回分と、鎌ヶ谷球場
(日ハムの二軍本拠地)のチケット多数ついてる。でも5万何千円…
いろいろ悩みましたが、シンプルに「大谷翔平のために5万出せるか?」と
自分に問うたら、その返事は即答の「ハイ」でした。
2018年にはメジャーに行ってしまうだろう。日本で今年のうちに見て
おかなければならない。だって私、飛行機ダメだからアメリカ行けないもん。
あの、去年は入れなかった東京ドームのハム戦の席を全試合分確保できる。
買うっきゃないよね♪
ネットで連絡先を伝えて、年間シートの案内じたいは電話で行われました。
「今でしたら、一番前のお席がご用意できます」
まじか!! 申し込み時期は遅かったけど、1人だから隙間があった模様!
諸々説明を受け、その場で申し込みを決めました。
私は「東京ドームのシーズンシートオーナー」になったのです。
耳からそれだけ聞くと大金払ったすっごい金持ちみたい!!
とはいえ、「年間シートを買う」というのは勇気が要るものです。
実は、そのハードルを下げてくれたのは読売ジャイアンツでした。
巨人の特別チケットに『読売ジャイアンツOB解説付き「直生」練習見学
ツアー』がセットになった指定B席というのがあるのです。巨人OBの
20分くらいのトークがついた、東京ドーム裏方ツアーみたいなもので、
ビールの売り子ちゃんのタンクを背負わせてくれたり、VIPルームや
年間シートを案内してくれたりするツアーがついてきて、普通の指定Bと
同じ価格。超、お買い得。
私の母は桑田真澄を命がけで愛する人なので、桑田がこの担当の時に
母を連れていってあげたのですが、その時に引率のチアの女の子から、
「ビュッフェのついた年間シート」を説明され、試しに座ってみたりして
いました。だから、どんな席なのかは完全にわかっていたわけです。
小心者で守銭奴な私が「年間シート」という高いハードルを越えられたのは
読売ジャイアンツの営業努力のお陰といえるでしょう。
日ハムと巨人の東京ドームタッグプレーに仕留められた私は、耳をそろえて
全額を支払いました。それからしばらくして、いよいよ1年分、7枚の
チケットと特典チケット等々が送られてきました。
日ハムの看板選手たちがプリントされた券面に苦笑い。
ロッテファンの私が、この、中田翔とかがどどーんとポーズをつけてる
券面をおし戴いて東京ドームに通うのか。大谷の券面は記念になるが。
そして、年間シート購入者専用サイトから、購入者オンリーのいろんな
交流イベントなどが申し込めるようにもなっていました…が、これは、
全部がソッコー埋まっていて、とうとう一つも申し込む余地がありません
でした。このへんは改善してほしいなあ。せっかくだったのに。
4月20日木曜日、東京ドームでの日ハム×オリックス戦が、人生初の
オーナー様観戦となりました。
しかし…スターティングメンバーに、大谷翔平の名はありませんでした。
大谷は4月8日に足を痛めて9日に登録抹消となり、この年、東京ドーム
での出場は東京ドーム最終戦の9月7日だけ。その日は「3番・指名打者」
で先発出場して2打数1安打(2四球)という結果で、私が年間シートで
見られたのはヒット1本だけでした。大谷出る出る詐欺やん~~!!
と、いうことで残念ながら大谷翔平レポートにはなりません。
人生初のオーナー様観戦の日、私は会社を早退して東京ドームに向かいました。
(野球だライブだと、年中早退しててよくクビにならないな!)
18時試合開始のところ、初日なので16時半すぎくらいに到着。
シーズンシートオーナー用の入り口から恐る恐る入ると、当然ながらまずは
チケットの確認。ビビり散らしつつも無事入場。私の席は、入り口から
まっすぐ行って階段を下りた先の最前列、通路から2番目でした。
ほどなく隣の通路側の席に、巨大なレンズを装着したカメラを手にした女子、
いわゆる「バズーカ女子」がやってきました。
席の構造上、彼女も一人でシーズンシートを買っていることは明らか。
これは、毎試合このカメラで好きな選手の写真をばっしゃばしゃ撮るために
大枚はたいてシートを買ったのでしょう。なるほど、これもまたファン道。
「あっ、よろしくお願いします~」
バズーカ女子は愛想よく挨拶をしてくれました。わずか7試合とはいえ、
1シーズン隣り合わせになるので、隣が明るい女性でホッとしました。
本当は隣の席の他人と友達然と過ごすのは面倒なんだけど(一人で観戦したい)
このバズーカ女子とは最後まで時々仲良く話をして楽しくやりました。
あっ、すぐに「実は私はロッテファン」とカミングアウトしましたよ。
「ロッテ戦の時はロッテファンになりますが…」と先に謝っておきました。
ブッフェは、紙のトレーに紙の食器だけど美味しい!
ホテルブッフェらしい料理も出るし、ポテトフライ等のジャンクなものも
あって、欲張った結果統一感のない食事になるのがなんとも贅沢で楽しい。
試合開始30分前には食べ物を取るレーンが大混雑になるので、早く来るか
試合開始後に悠々と取るか。私には「試合開始後に、試合でなく食べ物を
延々と見ている」という選択肢はないので、平日のオーナー様デーは全部
会社を早退しました。(いい会社だな!)
デザートが出るタイミングが「何回終了後」とかで、そのタイミングに
なるとまた並びに行きます。でも「なくなっちゃった」ということは
なかったように思います。量は充分に用意されていました。
とにかく、ブッフェに関しては大満足。好き放題食べ物を盛りつけて、
お酒を飲みながら(これは別料金)、たっくさん美味しいものを食べて、
二階の最前列で野球を見る。もう、ほんとにパラダイス。
実はもう、初日に「これが7試合も味わえるとは、完全に元は取ったな」
と満足してました。
なおバズーカ女子の反対側のお隣さんは、複数人でシェアしているらしく
子供連れや女性同士の2人組が交替で使っていました。
いずれにしても、両隣が女子供ばかりで安心して1シーズン過ごせました。
ロッテ戦のある日の風景。混んでずらっと並んでしまったブッフェの列を
進んでいくと、あれあれロッテのユニフォームを着込んだ人とすれ違う。
ここは日ハムのシーズンシートでないのかい。一部はチケットで売ってる
席なのかもしれないけどね。でも一塁側であることは間違いない。
でも私もロッテのユニフォーム。すれ違ったロッテファンが「あっ、
ロッテファンですね」と笑顔で声をかけてくる。「こんなところに、
お互いなんでいるんだろうねえ」というお茶目な笑顔。
「いや~大谷翔平が見たくて、年間シート買っちゃったんですよ☆」と
笑顔で答えて「がんばりましょー」と手を振りました。
それをニコニコ笑顔で見ている周囲の日ハムファン。
もともとパ・リーグのファンは仲がいいんだけど、ほんとにほのぼのした
いい環境でした。
ロッテ戦の時だけだけど、隣の者がロッテのユニフォームを着ても嫌な顔
一つしなかったバズーカ女子をはじめ、日ハムファンの皆さんありがとう。
私が全試合行ったわけではなく、このオーナー様席は2回、ダンナに
譲りました。そのうちの1回は「指定席(あるいは自由席)券に4人まで
引き換え」という特典チケットを活用して、会社の女子3人と一緒に
観戦に行きました! なんとか指定席に引き換えたいと思ったんだけど、
土曜だったからか自由席にしか引き換えられず、一人で引き換えに並んだ
あとは、自由席の場所取りにダッシュで球場の中に入り、獅子奮迅の
ホストぶりで女子たちと楽しく華やかに観戦しました。
もちろん連れの女子たちは観戦タダ。特典のチケットだからね!
その日は日ハムの黄色いユニフォームを配る日で、しかもロッテ戦だった
ので、2人は配られたユニフォームを着て、私ともう一人は私の持参した
ロッテのユニフォームを着ました。試合はロッテが負けたけど…
その後、オーナー様席で観戦していたダンナと場外で合流して、女子4人の
楽しい観戦記念写真を撮ってもらって解散しました。楽しかった!
これで実質、7試合分+4人観戦分でチケット11枚分でしょ。
絶対お買い得だと思うな!
そして鎌ヶ谷スタジアムの二軍戦チケットはけっこうバズーカ女子に
あげました。なぜなら前年に斎藤雅樹巨人二軍監督を追いかけて鎌ヶ谷に
行ったものの、とんでもない遠さ不便さだったうえに、あまりの暑さに
負けて人生初めて「試合の途中で、暑くて挫折して帰る」ということを
やってしまって、この年に1回たりとも行く気になれなかったので…
そんなこんなで東京ドームのシーズンシート(ブッフェ付き)を堪能させて
いただきました。大谷翔平は思ったように見られなかったけど、思いきって
新しい世界を見てみる良いきっかけとなりました。
シーズン終了後、やはり大谷翔平のメジャーリーグ挑戦が決定しました。
最後に「シーズンシートを来年も継続するか」というアンケートを書いて
送るんだけど、大満足だったから、ほんとに「継続する」にしようか…と
最後まで迷いました。でも、年に何十万プロ野球に突っ込むんだよ、と
いう状態だったのでなんとか頑張ってガマンしました。
その後、日ハムの担当者からお電話をいただいて、やりとりしました。
「本当に大満足だったので、継続しようかなという気持ちもありましたが
そこにお書きしたとおり、実際はロッテファンなので、大谷選手がいなく
なったらやっぱり家計のこともあって、我慢しなければと…」
「今回お断りいただいた後になると、今のような最前列をお取りするのが
難しくなってしまうので、ご継続がお勧めではあるのですが…」
「うう~、本当にとっても良いお席で素晴らしかったので惜しいですが、
やはり…大谷翔平が見たかった、ということで来年はあきらめます」
そんなやりとりが交わされ、お互いにお礼の言い合いをして惜しみつつ
電話を切りました。
こうして、夢のような東京ドームオーナー様の1年が終わりました。
ほんとにめっちゃ良かったので、日ハムファンではなくても、ぜひ一度
東京ドームの日ハム年間シートのオーナーになってみてください。
ホントに年何十試合とかのガチな年間シートはなかなか買えないけど、
7試合だけオーナー様がやれるというのは贅沢の種類としてけっこう
上等の部類じゃないかと思います。友人とシェアするとかもお勧め!
以上、大谷翔平を追いかけて…のはずが、単なる年間シート体験記でした。