図書館で 本を借りては読んでいる
読書が好きだという事もあるけれど・・
ひたすら・・何かを感じたい
感じて・・つちびとの創作に繋げたい・・という理由が大きい
つまり・・多くの出会いや感動を手に入れたいと思っているのだが
その出会いのスピードと・・制作しなければならないスピードがつりあわない
だから・・本を読んでみたり
テレビを見たり・・・
娯楽といえば娯楽なのだが・・
私にとっては・・切実だ
死に物狂いで・・感動を・・さがす
そのことに・・少し・・疲れたりもする
先日・・山田太一さんの小説『空也上人がいた』というのを読んだ
空也上人の彫刻について書いている文章が・・すごくよかった
以下・・登場人物のセリフの適当な抜粋なのだが・・
『偉い坊さんの彫刻や仏像は・・立っていても坐っていても・・
よしよし何もかも分かっているぞ、罪を許すぞという感じだ
空也さんは歩いている、汚れた草履で歩いている
疲れている
念仏も細くて小さな声だ
それでも 歩いている
歩こうとしている
この人になら胸の痛みを聞いて貰えそうな気がした』
本当は偉い人なのだけど・・・汚いなりをしながら
一緒に歩いてくれていると感じさせる・・空也上人
つちびとも・・そうありたいな
そんな存在を・・作っていけたら・・・・いいな
私が・・慈悲と言う言葉に過剰に反応するのは・・・
その言葉の中に・・空也上人ではない・・偉い坊さんや仏像の目線を感じるからだ
そうじゃないんだ・・・私が・・表現したいもの
ずっと・・そう思っていた
『ムンバイのマリア』から・・そうだった
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そして・・その答を・・本の中の空也上人に見つけた
少し顎を上げ・・小さく口を開け
汚い身なりをして・・杖をつき・・・
一緒に歩いている事など知らん顔で
でも一緒に歩いている・・・
そんなものを・・私は・・つくっていきたいのだよ
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