毎日、むすめと電話で話す
これまでの人生で 一番長い時間、話しているかもしれない
ほんとうに、たわいない話を・・・寝転びながら 何時間も・・・
そんな会話に交じって・・・｢大丸、どうなるんやろうねえ・・・｣
そんな言葉が、でる事もある
１０月半ばの大丸神戸店での展覧会は 今年も親子でと決めていたから・・・言葉に出さなくても
どちらの心にも ひっかかっているけれど
お互い、先が見えない
特に娘の場合、ねばならないことは負担になる・・・
だから・・・すこしの沈黙
だけど・・・｢なんとかなるよ｣
と、笑って応える
お互いできることを、すればいい
してみせる・・・心の中で つぶやく
ずっと、ずっと、弱虫の母は
相変わらずだけど・・・それでも、へらへら 笑って
大丈夫、出来そうな気がすると
娘にも自分にも、いいきかせる
私は、中島みゆきの｢糸｣を 聞くたび
いつも 思ってた
私も縦の糸が、欲しい
私の横の糸と一緒になって 布となる１本の糸が欲しい・・・
そして・・・誰かの心をくるみたいと・・・
だけどね・・・最近おもう
１本の縦の糸に出会わなくとも・・・わたしは
たくさんの糸に出会っている
搬出や搬入を手伝ってくれる人、何度も知り合いを連れてきてくれる人、
個展の案内状を友人達にも送ってくれる人、つちびとを家族に迎えてくれる人
落ち込んだとき、大丈夫だよといってくれる人・・・
ここには、書ききれないくらい 出会った色とりどりの糸たち
それらは、素敵な縦の糸になってくれるだろう・・・
思うに任せない右手と、思うに任せない心を持つ親子の展示会だけど
きっと、また、多くの糸が集まってきてくれて
親子二人の、心もとなく弱い糸に織り合わさって
この上もないほど・・・優しい布ができるだろう・・・
(今日の画像も、ワイアートさんが撮ってくださったものです）
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