ご心配を おかけしました!
蜂に刺された小指・・昨日の午後には 腫れもほとんど退き
多少の違和感はあるものの・・今では 蚊に刺された後のようなものが残っているだけ
何人かの方に・・とても暖かいお言葉をかけていただき・・・
ほんとうに・・・ありがとうございます。
主婦であった時・・
たびたび・・・「迷惑かけるな!」と 怒られていたので
他者にとって・・どこからどこまでが、迷惑なのか・・・
どこまでなら・・甘えても許されるのか・・・わからない
そんな私の身を案じて・・・この何年かでお知り合いになれた方や・・
まだ、直接はお会いしたことがない方からも・・・親身な言葉を頂きました
甘えさせていただきました・・・
ほんとうに 有難うございます
そして・・・甘えついでに
昨日行って来たドリアン助川さんのライブのこと・・書かせてください
今まで・・ミツさんとお二人でアルルカンとしてライブをされていた・・ドリアン助川さん(明川哲也さん)
昨日から・・お一人で・・アルルカン・ドリアン助川さんとして ライブを開始されました
一番前の席を陣取って・・・かぶりつきで拝見させていただいた・・・
体の奥底・・いえ、こころの奥底から出る声って・・・あるのですね
何の伴奏もなく 一人で唄われる歌は 私のすべてを揺さぶります
私にとっての 圧巻は
福島の詩人 草野心平さんの詩『生きる・生きたい』を朗読され
それに続き『上板橋・天使の詩』を唄われた時
到底その感動を 伝えることは出来ないけど・・・
それでも・・・なんとか・・ライブに参加されなかった人にもわかってもらいたい
それが・・どんなにすばらしいものだったか・・・
ライブは・・・唄や朗読や人生相談などが入り混じった・・それでいて、1つの小説のようでした
いく人かの人生相談に答える形をとって
いくつかの外国へとぶ
ゴミが放置されたままのイタリアに行き・・くさ~いと叫び
・・かつてのカンボジアに行き・・・紛争や地雷で多くの物を失った世界を見・・・
もう・・・外国はいや・・日本に帰りたいと望む相談者に従って辿り着いた場所は
人っ子一人・・いない地域
ゴミの山のくさくてたまらないイタリアにも・・・足を失ったり多くの物を失ったカンボジアにも・・・それでも・・・人は暮らしていた
なのに・・・人っ子一人いない場所が・・・・日本にはある
日本に・・つくってしまった
そんな話をしながら・・・
ドリアン助川さんは 草野心平さんの朗読を始める
『生きたい・生きる』 草野心平
阿武隈山脈の南の麓の寒村に。
私の生家はあった。
その奥座敷に母は寝ていた。
肺を病んで独り静かに。
鯉の生血を飲むこともあった。
障子をあけると。
縁側を距てて中庭が見える。
庭石やつつじや山茶花や紅梅。
高い竹垣の外はいちめんの真竹の竹薮。
そのはじっぽに無闇にでっかい楠の大木。
恐らく北限の代物に違いない。
きれいだねえ。
しんしんしんしん雪がふり。また。
積った雪に陽が照り映え。
ダイヤモンド微塵に光ったりすると。
母は紅梅や雲や山茶花を挑めては。
きれいだねえ。
と言ったものだ。
六十五年前の真冬。母は死んだ。
四十六歳。自分は尋常小学六年生だった。
私が憶えている母の最後の言葉。
(きれいだねえ。)は。しかし不思議に。
自分に悲しみでなく勇気をくれる。
二十世紀も終りに近い複雑怪奇・極道万里の世代のなかで。
母の最後の(きれいだねえ。)は。私にとっては(生きることだよ。)なのである。
八に○をつけるのは一年後だが。
私はもっと生きたい。
生きたい・生きる。
この時の人生相談の相手は
このまま・・・ただ年をとっていくしかない事が辛く苦しい女性
その回答に・・・アルルカン・ドリアン助川さんは・・こたえる
・・・どんなに年を重ねても・・・美しさはある
仕草・・・表情・・・ますます・・美しくなる
年をとればとるほど・・人は美しくなっていく・・・・
その答えを聞いて・・私は・・既に涙ぐんでいる
一日の大半を・・前かがみになって作り続けるしかない私は
腰の骨が・・酷く出てきた
心をどんなに前向きにしても・・体は・・・
・・・腰の曲がったおばあさんになってしまう
年をとることは・・いとおしいことだと・・・書いてきたが
それでも・・・しわが・・どんどん深くなり
肉は垂れ下がり・・・腰まで曲がっていく
これらを・・・平静な気持ちで・・受け入れる事ができるほど・・私は強くない
そればかりか・・・・最近つらくてたまらないこと・・・
夜・・家の中で・・一人きりで・・ご飯を食べる時
カリカリ、コリコリと わたしの食べ物を食む音だけが響く
習慣で 口元に箸を運びながら・・・
死ぬまで・・一生この繰り返しが続くんだ・・・・
そう思うと・・やりきれなくなっていた
それを続けれることは・・どんなにありがたいことかと言うことは・・頭では知っている
それでも・・・ずっと続く孤独の繰り返しが・・・少し・・辛くなっていた
だから・・・相談者は・・まるで・・・私だ
私の悩みそのものだ・・・
その時・・・ドリアン助川さんが・・・アカペラで歌われた唄は
どうしようもなく・・・私に・・響く
ゆさぶる
つつみこむ
地の底から・・響いてくるような
強くて・・・いや・・弱さを知っているからこその強さ
本物の想い・・そしてそれが見事に体現されている
このブログで その素晴らしさを伝えるすべを・・私はもたない
ただ・・・・わたしは・・・ドリアンさんの想いの振動が・・私にも伝わってくる気がした
共振できた
私は・・・チカラをもらった
もうすこし・・・がんばってみる
がんばれそうな気がする・・・
宣伝を頼まれたわけでもなんでもないけど・・
あの唄を・・みんなにも聴いてもらいたい
私と同じように・・・みんなにも・・・ナマだからこそのチカラをもらってもらいたい・・・
関西でのドリアン助川さんのライブ情報
7月30日(土)京都 Back Beat
Open 18:30 Start 19:00
前売 2500円(ドリンク別)
当日 3000円(ドリンク別)
京都市上京区室町通今出川西入る
北小路室町310三鷹ビルB1F
tel 075(431)8266
岡山でのライブです。
電動車椅子の詩人「たっきー」、
世界的野菜楽器奏者「へい太さん」との共演になります。
7月31日(日)岡山 岡山教会 午後4時より
岡山県岡山市中山下1-10-18 TEL086-222-8074
入場料:1000円
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