母が形を失ってから
喪失で泣き暮れるとか・・
落ち込むとか・・
そんなふうな・・はっきりした変化であればいいなあと思う
でも・・今の私は
なんだか・・もや~っとした状態
母のかつて住んでいた団地の対応
それに伴う・・いくつかの解決しなければならないこと
結果私のこれからにかかわる変化
その難問を考えると・・どうしていいかわからなくなる脳と
たぶん・・かなり普通ではなかった母の人生の時々が
まるで・・砂の器の場面のように浮かんだりして
涙を流すという単純な感情でなく・・
どうしていいかわからないような迷子になったような感情
それでも・・この感情や難問を
順番に超えてゆくしかない・・・
わかっている
わかっちゃいるけど・・ね
心は迷子だ
もう何も食べれなくなった母のベッドのそばにいたとき・・歌っていた唄の一つに
昔、父が子守歌代わりに歌ってくれた唄があって・・
それは・・『鈴をなくした鈴虫』という唄で
誰が作った歌かもわからず・・兄が言うように父の作ったでたらめの歌かもしれず・・・
でも・・何十年もたって歌ってみて・・気付いたことがある
この唄の内容は・・
題名通り・・鈴をなくした鈴虫が・・なくした鈴を必死で探す唄だ
一軒家の表を尋ねてみても、2軒家の裏戸をのぞいてみても鈴は見つからず
結局、鈴虫は鈴なし鈴虫になるという唄なのだが
これって鈴虫だけのことを歌ったのではないと・・今ごろ気づいた
人は生きていたら・・何かを失う
喪失の繰り返しだ
失ったものを必死で探しても・・再び取り戻せないものもあって
喪失と共に生きていくしかない
これは・・そんな唄なのではないか
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空いた穴を抱えたまま・・生きていく
そんな唄なのだと・・母をなくして気づいた
でも・・あいた穴があるから
それをふさごうと・・懸命に私たちは鈴を探し
鈴ではなくても・・・何かと出会おうとする
出会った何かで穴をふさごうと思う
幼いころ・・この唄を何度も聞かされて育った私は
そのころから運命づけられていたのかもしれないと思う
自分の心の穴を埋める欠片を探すとともに
誰かの心の穴も埋めたい
それが・・たぶん・・つちびとなのだ
つちびとであってほしいと思う
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ポチっとフレ~フレ~の応援して頂けるとうれしいです(*^-^*)
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個展、終わってしまいました~
ありがとうございました!
ブログを読んでらっしゃる方の中で
ギャラリーでなく気軽に訪れる場所で・・しかもつちびとにふさわしい場所
そして・・展示のできる場所の心当たりがあられる方は
kanansgallery@infoseek.jpまでメールで教えていただけませんか