個展が終わったのとほぼ同じタイミングで届けられたものがある
送り主は、不思議な縁でつながった
いちばぎゃらりいの玉川侑香（たまがわ・ゆか）さんで
以前のブログでも触れさせていただいたが
玉川さんは詩人でもあり・・神戸市在住で
阪神大震災後の人々の想いを詩に綴られている
とても・・いい詩
震災から２５年を経て・・朗読ＣＤを作られた
そんな大切なＣＤの表紙に
去年のワイアートの個展で求めて下さった希望のたまご
使ってくださっている
事前のお申し出のなかで
「希望のたまごの写真なら私もいっぱい撮っていますので
お送りすることもできますよ」と申し上げた際
「自宅で撮った写真が気に入っているので・・それを使わせていただきます」とのお返事
それからまもなく・・私も玉川さんもコロナに翻弄され
私は無観客での個展を
玉川さんは会場での朗読会の中止を余儀なくされた
でも・・そんな状況にも関わらず・・
お言葉通り希望のたまごを写真に使ってくださったＣＤが届いた
タイトルと玉川さんの撮られた希望のたまごの写真が似合っている
このＣＤのなかには・・
私やつちびとが伝えたいと思っている・・苦境を受け止めて生きる人々のことが
重い調子ではなく綴られている
いいなあ・・と思う
負の感情のように扱われることの多い『かなしみ』というワードと
お祝い事のようにとらえがちな『まつり』というワード
その相反するような二つ言葉の共存
私はすでに個展の終わっていたぎゃらりいホンダにこのＣＤを持って行き
土壁に囲まれたあの空間で・・玉川さんの詩を聞かせていただいた
横では・・
つちびとをお送りするための梱包作業を真由美ちゃんが黙々と続けていて
搬出後のぎゃらりいホンダには、送るための箱と送られるためのつちびとがあるだけで・・
がら～んとしていた
しっとりとした玉川さんの声と音楽に包まれ・・
それは・・まるで・・
私の・・かなしみまつりのようだった
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６月１９日 今日のひとひら
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