命のかたち心のかたち つちびと 可南'Sギャラリー

キボウ


どの仔の時だっただろう・・・


旅立って、まだそんなに時が経たないうちに


個展が始まった時


ある方が、在廊している私に1冊の本を届けてくださった




その本「さよならのあとで」は、当時私の心に届き・・とても泣いた



そして、その後 他のある方が訪れた時

当時その他の方は、私以上の喪失を抱えていらしているように私には思えて


その方のほうがもっとその本が必要に思えて


「私はもういいから、しばらくあなたがこの本を持っていて」と言ってお貸しした




そして、後日の別の個展の時に返していただき


つちびとの搬出の際、どこかにまぎれてしまっていたのだろう



今回の片づけで・・その本を見つけた




アルが逝ってしまった後だった


以前にも読んだ本だから、書かれていた雰囲気は憶えているつもりだった




でも・・やっとさっき勇気を出してページを開いたら


1ページにたった1行


「死はなんでもないものです。」

と書かれていた



こんな言葉から始まっていたなんてすっかり忘れていた





アルが・・伝えてくれているのか




命は生き方はもちろん、旅立ち方も・・みんな違う


あの仔の時もこの仔の時も・・みんな違う




悲しみの大きさ小ささではなく喪失の形の歪さもそれぞれ違って、


同じ本なのにを読んだ時の心に届く部分も感覚も微妙に違った




この本で・・すべてが救われたなどとは到底思えないが


今一番その本が必要になってたのは、私で


その時のタイミングで再会できてよかったなあと思う







そして・・突然、この本のような個展をしたいと思った


つちびとに囲まれて


輪になって



逝ってしまった存在の想い出や


遺されたものの気持ちや



みんなで話して


優しい涙を流せるような・・そんな場を設けたいとたまらなく思った








ワイアートさんが、会場風景の一部を動画にとって

YouTubeにさっそくアップしてくださいました

ご覧いただけたら嬉しいです







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コメント一覧

じゃこてん
今回事情があり個展に伺えませんでしたが
Youtubeで会場の雰囲気を味わいました。

アルちゃんのこと、心が痛みます
安らかに......
ねこばぁば
こんばんは
見えないけれど
見えているのかもしれませんね

行きつく先に何があるのか
アルくんが水先案内人を
務めてくれているのかもしれませんね
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