とある日の・・風邪気味の娘との真夜中の会話
ウィダーインゼリーを電話の向こうで飲みながら
「お母さんが作ってくれたシャケ雑炊が食べたいわあ」
と娘
「どうってことないやつやよ・・出汁の素で作っているだけやし」
と私
そこから・・ほぼ・・2時間
延々・・話し続けた
シャケ雑炊から始まって
「お母さんの作ってくれたものの中で何が一番好きやったかなあ」の娘の言葉から
私はすでに作り方すら憶えていない料理名を
二人で記憶の糸をたどって羅列する
新タケノコと生ワカメのグラタン、菊シュウマイ、
中華茶わん蒸し、ニンジンご飯
さらにクリスマスとか特別な時に作ったホタテとシャケのテリーヌ
ハート形のポテトコロッケや
ニンジンをすりおろして混ぜた熊さんの形のホットケーキ
他にもいろいろ・・
それから更に話は・・「おばあちゃんはこんなのを作ってくれた」
との娘の思い出話から
私が子供の頃に
娘のおばあちゃんすなわち私の母が
作ってくれた料理までに話は続く
そして・・娘は・・おばあちゃんに連れて行ってもらった
いろんな場所の思い出まで話し出す
私の脳からは・・ほとんど消えつつあった記憶を
娘が憶えてくれている
そして思う
娘の会話から・・母が私の娘にかけてくれたこの上ない愛情と共に
そんな愛をかける存在を、母が持つことができた幸運を・・・
娘の存在が・・本人の気づかぬところで母に送ったプレゼント
ああ・・こんなふうに
人はこの世界からいなくなっても・・
受け継がれた味や記憶の中で生きていくのだなあ
そして・・本人は気づかぬうちに大切な役割を果たしているのだなあ
と眠い頭でしみじみと思った
私がいた記憶は・・どんなふうに
そして誰に残っていくのだろう
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