つちびとを 作るようにならなければ
忘れてしまった事や 人があっただろうと思う
時々・・子供の頃にしまってしまった記憶が甦る
私が子供の頃
それは小学生だったのか・・もっと幼かったのか・・定かではない
たまに会う 母の姉がいた
私にとっての叔母なのだが・・・その人のことは・・もう微かにしか憶えていないし
その当時でも・・・一人暮らしだということ以外・・叔母の情報はほとんど知らなかった
でも・・・たったひとつだけ・・
憶えている事が ある
叔母は いつも・・セルロイドの小さな人形を抱いていた
お風呂にも一緒に入って 入念に洗ってやるらしく
テカテカに 黒光りしていた
正直・・私には 可愛いどころか・・不気味だった
そのこと以外は・・普通の人だったので
なぜいい大人が・・そんな物を持ち歩いているのか・・・わからなかった
わからなかったけど・・・子供心に・・その理由を尋ねてはいけないような気がしていた
でも・・・幼いなりに・・感じた事
というか・・子供だから・・単純に思った
おばは・・淋しい人なのだ
おばは・・かわいそうな人なのだ
自分自身が、その当時の・・おばの年齢に近くなって(正直・・その頃のおばが何歳だったのかは知らないのだけど)
そして・・一人暮らしになって
せつなく・・おばのセルロイドの人形を思い出す
おばは・・一度でも結婚したことがあるのだろうか?
子供は・・産まなかったのだろうか?
そして・・・
おばの人生は・・・・
今の私なら・・人形を抱いていても・・気持ち悪いと思わないだろう・・
それどころか・・聞いてみるかもしれない
あなたにとっての その人形はとても大切なものなのですね・・
どうして出会ったのですか?・・・と
今なら・・・おばの想いを聞いてあげれたかも知れない
時々・・たまらなく淋しくなって
我が家の猫を抱きしめる私と・・・おばは・・一緒?
そして・・・おばも・・わたしも・・
たとえ猫でも・・人形でも・・・石ころでも
抱きしめる事の出来る存在が・・あって・・・よかったなあ・・
そんなことを・・考えていて・・・
あたためて・・・
生まれた・・・つちびと
生きている人とも・・思い出の中に住んでいる人とも
深く・・・
深く・・・
かかわりたい・・・
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